Main Content

このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。

rmse

配列間の平方根平均二乗誤差

R2022b 以降

説明

E = rmse(F,A) は、予測 (予測値) の配列 F と実際 (観測値) の配列 A との平方根平均二乗誤差 (RMSE) を返します。

  • FA は同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません。

  • FA が同じサイズのベクトルの場合、E はスカラーになります。

  • F-A が行列の場合、E は各列の RMSE を含む行ベクトルになります。

  • FA が多次元配列の場合、E にはサイズが 1 より大きい最初の配列の次元に沿って計算された RMSE が含まれます。これらの要素はベクトルとして扱われます。この次元の E のサイズは 1、その他のすべての次元のサイズは F-A と同じになります。

E = rmse(F,A,"all") は、FA のすべての要素の RMSE を返します。

E = rmse(F,A,dim) は、次元 dim に沿って処理します。たとえば、FA が行列の場合、rmse(F,A,2) は各行の要素について動作し、各行の RMSE が含まれた列ベクトルを返します。

E = rmse(F,A,vecdim) は、ベクトル vecdim で指定されている次元に沿って動作します。たとえば、FA が行列の場合、rmse(F,A,[1 2])FA のすべての要素について動作します。これは、次元 1 と次元 2 で定義された配列スライスに行列内のすべての要素が含まれるためです。

E = rmse(___,nanflag) は、前述の任意の構文で FANaN 値を含めるか省略するかを指定します。たとえば、rmse(F,A,"omitnan") は RMSE の計算時に NaN 値を無視します。既定では、rmseNaN 値を含めます。

E = rmse(___,Weight=W) は、重み付けスキーム W を指定し、重み付けされた RMSE を返します。W がベクトルの場合、その長さは操作次元の長さと等しくなければなりません。W が行列または多次元配列の場合、次元は FA、または F-A と同じでなければなりません。重み付けスキームは、vecdim または "all" を指定する場合は指定できません。

すべて折りたたむ

予測 (予測値) のデータの列ベクトルを 2 つ、実際 (観測値) のデータの列ベクトルを 1 つ作成します。

F1 = [1; 10; 9];
F2 = [2; 5; 10];
A = [1; 9; 10];

それぞれの予測と実際のデータとの RMSE を計算します。

E1 = rmse(F1,A)
E1 = 0.8165
E2 = rmse(F2,A)
E2 = 2.3805

あるいは、両方の予測を含む行列を作成し、それぞれの予測と実際のデータとの RMSE を 1 つのコマンドで計算します。

F = [F1 F2]
F = 3×2

     1     2
    10     5
     9    10

E = rmse(F,A)
E = 1×2

    0.8165    2.3805

E の最初の要素は、1 つ目の予測の列と実際のデータとの RMSE です。E の 2 番目の要素は、2 つ目の予測の列と実際のデータとの RMSE です。

予測データの行列と実際のデータの行列を作成します。

F = [17 19; 1 6; 16 15];
A = [17 25; 3 4; 16 13];

操作次元を 2 と指定して、予測と実際のデータとの行ごとの RMSE を計算します。最も小さい RMSE は、予測データと実際のデータの 3 番目の行間の RMSE に対応しています。

E = rmse(F,A,2)
E = 3×1

    4.2426
    2.0000
    1.4142

予測データを含むページをもつ 3 次元配列と実際のデータの行列を作成します。

F(:,:,1) = [2 4; -2 1];
F(:,:,2) = [4 4; 8 -3];
A = [6 7; 1 4];

操作次元 1 と 2 のベクトルを指定して、予測の配列の各ページにある予測データと実際のデータの行列との RMSE を計算します。

E = rmse(F,A,[1 2])
E = 
E(:,:,1) =

    3.2787


E(:,:,2) =

    5.2678

E の 1 ページ目に、F の 1 ページ目と行列 A との RMSE が含まれます。E の 2 ページ目に、F の 2 ページ目と行列 A との RMSE が含まれます。

NaN 値を含む予測データの行列と実際のデータの行列を作成します。

F = [17 19 3; 6 16 NaN];
A = [17 25 NaN; 4 16 NaN];

NaN 値を無視して、予測と実際のデータとの RMSE を計算します。F または A のすべてが NaN 値である列については、RMSE が NaN になります。

E = rmse(F,A,"omitnan")
E = 1×3

    1.4142    4.2426       NaN

予測の列ベクトルと実際の列ベクトルを作成します。

F = [2; 10; 13];
A = [1; 9; 10];

W で指定される重み付けスキームに従って、予測と実際のデータとの RMSE を計算します。

W = [0.5; 0.25; 0.25];
E = rmse(F,A,Weight=W)
E = 1.7321

入力引数

すべて折りたたむ

予測または予測値の配列。ベクトル、行列、または多次元配列として指定します。

入力 FA は同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません。たとえば、Fmn 列の行列、A を 1 行 n 列の行ベクトルにします。詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。

データ型: single | double
複素数のサポート: あり

実際または観測値の配列。ベクトル、行列、または多次元配列として指定します。

入力 FA は同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません。たとえば、Fmn 列の行列、A を 1 行 n 列の行ベクトルにします。詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。

データ型: single | double
複素数のサポート: あり

演算の対象の次元。正の整数のスカラーとして指定します。次元を指定しない場合、既定値はサイズが 1 より大きい最初の配列次元です。

操作次元の E のサイズは 1 です。その他のすべての次元の E のサイズは F-A の結果と同じサイズになります。

たとえば、3 行 4 列の行列 F の 4 つの予測と 3 行 1 列の列ベクトル A の実際のデータについて考えます。

  • rmse(F,A,1) は、各列の要素の RMSE を計算し、1 行 4 列の行ベクトルを返します。

    操作次元の E のサイズは 1 です。FA の差は 3 行 4 列の行列です。操作次元以外の E のサイズは F-A の 2 番目の次元と同じ 4 です。E の全体のサイズは 1 行 4 列になります。

  • rmse(F,A,2) は、各行の要素の RMSE を計算し、3 行 1 列の列ベクトルを返します。

    操作次元の E のサイズは 1 です。FA の差は 3 行 4 列の行列です。操作次元以外の E のサイズは F-A の 1 番目の次元と同じ 3 です。E の全体のサイズは 3 行 1 列になります。

演算の対象の次元のベクトル。正の整数のベクトルとして指定します。各要素は入力配列の次元を表します。操作次元の E のサイズは 1 です。その他のすべての次元の E のサイズは F-A の結果と同じサイズになります。

たとえば、2×3×3 の配列 F の予測と 1 行 3 列の行ベクトル A の実際のデータについて考えます。rmse(F,A,[1 2]) は、F の各ページについて RMSE を計算し、1×1×3 の配列を返します。操作次元の E のサイズは 1 です。FA の差は 2×3×3 の配列です。操作次元以外の E のサイズは F-A の 3 番目の次元と同じ 3 です。

欠損値の条件。次の値のいずれかとして指定します。

  • "includemissing" または "includenan" — RMSE の計算時に入力配列の NaN 値を含めます。操作次元内のいずれかの要素が NaN の場合、E の対応する要素は NaN です。"includemissing""includenan" の動作は同じです。

  • "omitmissing" または "omitnan" — RMSE の計算時に入力配列の NaN 値を無視します。FA、または W の操作次元内のすべての要素が NaN の場合、E の対応する要素は NaN です。"omitmissing""omitnan" の動作は同じです。

重み付けスキーム。ベクトル、行列、または多次元配列として指定します。W の要素は非負でなければなりません。

W がベクトルの場合、操作次元と同じ長さでなければなりません。W が行列または多次元配列の場合、次元は FA、または F-A と同じでなければなりません。

この引数は、vecdim または "all" を指定する場合は指定できません。

データ型: single | double

詳細

すべて折りたたむ

平方根平均二乗誤差

n 個のスカラー観測値からなる予測の配列 F と実際の配列 A との平方根平均二乗誤差は、次のように定義されます。

E=1ni=1n|AiFi|2

総和計算は指定した次元に沿って実行されます。

重み付けされた平方根平均二乗誤差

n 個のスカラー観測値からなる予測の配列 F と実際の配列 A との重み付けスキーム W で重み付けされた平方根平均二乗誤差は、次のように定義されます。

EW=i=1nWi|AiFi|2i=1nWi

総和計算は指定した次元に沿って実行されます。

拡張機能

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2022b で導入

すべて展開する

参考

| |