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キャリア同期装置の特性情報

説明

infostruct = info(carrSynch) は、CarrierSynchronizer System object™ の特性情報を格納する構造体を返します。

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キャリア同期装置オブジェクトを作成します。

csync = comm.CarrierSynchronizer;

info メソッドを使用して、正規化されたプルイン レンジ、最大周波数同期遅延および最大位相同期遅延を求めます。

syncInfo = info(csync)
syncInfo = struct with fields:
    NormalizedPullInRange: 0.0628
    MaxFrequencyLockDelay: 1.5787e+04
        MaxPhaseLockDelay: 130

正規化されたプルイン レンジは 0.0628 ラジアン/秒です。プルイン レンジを Hz に変換します。これは、キャリア同期装置によって修正可能な最大正規化周波数オフセットを表します。

foffsetmax = syncInfo.NormalizedPullInRange/(2*pi)
foffsetmax = 0.0100

周波数同期の取得時間は 15787 秒で、位相同期の取得時間は 130 秒です。

全体の取得時間 Tlock は、周波数同期と位相同期の項の和によってよく近似されます。

Tlock = syncInfo.MaxFrequencyLockDelay + syncInfo.MaxPhaseLockDelay
Tlock = 1.5917e+04

入力引数

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情報を取得する System object。

出力引数

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System object に関する情報をもつ、以下のフィールドを含む構造体。

ラジアン単位の正規化されたプルイン レンジ。スカラーとして返されます。NormalizedPullInRange は最大周波数オフセット (rad) で、ループ帯域幅で正規化されており、同期装置はこれに対してロックを取得できます。

最大周波数同期遅延。正の整数として返されます。MaxFrequencyLockDelay は、同期装置が周波数同期を取得するために必要なサンプル数です。

最大位相同期遅延。正の整数として返されます。MaxPhaseLockDelay は、同期装置が位相同期を取得するために必要なサンプル数です。

データ型: struct

バージョン履歴

R2015a で導入

参考

オブジェクト