MAB ガイドラインは、独立した業界ワーキンググループが開発した、MATLAB、Simulink、Stateflow、および Embedded Coder の使用に関する一連のモデリング ガイドラインです。このガイドラインは、量産ソフトウェアの開発で使用される制御アルゴリズムのモデルの開発、保守、文書化を対象として、長年にわたって培われたエンジニアリングの専門知識とベストプラクティスをもとに完成されたものです。
MAB ガイドラインは、プロジェクトの成功と、社内のメンバーおよびパートナーや委託業者との協業におけるチームワークの重要な基礎となります。ガイドラインの順守は、以下を達成するための重要な必要条件の一つです。
- 支障のないシステム統合
- 明確に定義されたインターフェイス
- モデル、コード、およびドキュメンテーションの外観の統一
- 再利用可能なモデル
- 可読性に優れたモデル
- 問題の生じないモデルの交換
- シンプルかつ効果的なプロセス
- 専門性の高いドキュメンテーション
- 理解しやすいプレゼンテーション
- 迅速なソフトウェア変更
- 委託業者との協力
- 研究や開発前のプロジェクトの製品開発への引き渡し
MAB ガイドラインの開発
MAB モデリング ガイドラインは、複数の産業分野にまたがる主要な OEM やサプライヤーで構成される、独立したワーキンググループにより開発されています。また、サブグループの Japan MATLAB Automotive Advisory Board (JMAAB) および North American MathWorks Automotive Advisory Board (NA-MAAB) もこのガイドラインの開発に貢献しています。JMAAB は、日本の自動車メーカーおよびサプライヤーを含むサブグループです。NA-MAAB は、米国とヨーロッパにおける複数の産業分野のメーカーおよびサプライヤーから成るサブグループです。MathWorks は、これらのサブグループと緊密に協力しています。MathWorks はガイドラインを取りまとめ、維持管理していますが、ガイドラインの作成は行っていません。MAB モデリング ガイドライン開発への貢献にご興味をお持ちの場合は、営業担当までお問い合わせください。