Stateflow チャート内のオブジェクトのコメントアウト
Stateflow オブジェクトのコメント アウト
Stateflow® オブジェクトをコメント アウトすると、そのオブジェクトはシミュレーションから除外されます。Stateflow オブジェクトをコメント アウトするには、オブジェクトを右クリックして [コメント アウト] を選択します。コメントは次の目的に使用します。
シミュレーションの実行ごとにマイナーな変更を加えてチャートをデバッグする
シミュレーション結果へのオブジェクトの影響をテストおよび検証する
迅速な反復設計行うために段階的な変更を加える
チャートおよびモデルへのコメントの影響
コメント化されたオブジェクトは、他のチャートとモデルからは認識されません。チャート内のコメント化されたオブジェクトは、以下から除外されます。
シミュレーション
ログ
コード生成
アニメーション
デバッグ
アクティブ ステートの出力
コメント化された関数またはステートへの参照は、コンパイル時エラーとなります。
[コメント アウト] を使用して Stateflow オブジェクトを明示的にコメント アウトすると、オブジェクトはバッジ とともにグレー表示されます。ソフトウェアは、一部の関連付けられたオブジェクトを暗黙的にコメント アウトします。たとえば、ステートまたはジャンクションを明示的にコメント アウトした場合、すべての入力遷移と出力遷移が暗黙的にコメント アウトされます。また、暗黙的にコメント化されたオブジェクトもグレーで表示されますが、バッジは付加されません。たとえば、次のチャートでは、ステート
steady_state
が明示的にコメント化されています。steady_state
の入力および出力の遷移は暗黙的にコメント化されます。
この例を開くには次のように入力します。
openExample("sf_car")
明示的にコメント化された Stateflow オブジェクト | 暗黙的な結果 |
---|---|
ステート | すべての入力遷移と出力遷移および子オブジェクトが暗黙的にコメント アウトされます。 |
遷移 | なし |
ジャンクション | すべての接続されている遷移が暗黙的にコメント アウトされます。 |
関数 | ソフトウェアは、どのチャートまたはモデルからもコメント化された関数を呼び出すことはできません。 |
データ | データを明示的にコメント アウトすることはできません。親オブジェクトをコメント アウトした場合、ソフトウェアはデータを参照できません。 |
イベント | イベントを明示的にコメント アウトすることはできません。親オブジェクトをコメント アウトした場合、ソフトウェアはイベントを参照できません。 |
オブジェクトのコメントを解除するには、コメント化されたオブジェクトを右クリックして [コメント解除] を選択します。暗黙的にコメント化されたオブジェクトもすべて復元されます。暗黙的にコメント化されたオブジェクトは、直接にコメント解除できません。
コメント化されたオブジェクトへのテキストの追加
バッジ をクリックして、コメント化されたオブジェクトにメモを追加します。バッジにカーソルを合わせると、関連付けられたコメントを確認できます。暗黙的にコメント化されたオブジェクトにはメモを追加できません。
オブジェクトのコメント化の制限
Atomic サブチャートをコメント アウトすると、チャート内のオブジェクトは暗黙的にコメント化されたようには表示されません。ただし、コメント化されているバッジがチャートの左下隅に表示されます。