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多重多相空間ベクトル PWM

この例では、Multilevel multiphase SVPWM および Two-level multiphase SVPWM の動作を示します。

Oscar Lopez, Jacobo Alvarez, Jesus Doval-Gandoy and Francisco Freijedo, Electronics Technology Department University of Vigo, Spain. olopez@uvigo.es

説明

この例では、Multilevel multiphase SVPWM および Two-level multiphase SVPWM の動作を示します。また、受動負荷を供給する 5 レベル五相インバーターについても説明します。変調アルゴリズム、その Simulink® での実装およびシミュレーション事例の詳細は、[1] に記載されています。

1. 'Sine Wave f' ブロックおよび 'Fifth harmonic' ブロックによって、第 5 高調波をもつ不平衡五相基準電圧が生成されます。

2. 'Normalize' ブロックによって基準電圧が正規化されます。

3. 'Multilevel multiphase SVPWM' によって、[1] に示される多重多相空間ベクトル PWM (SVPWM) アルゴリズムが実行されます。このブロックでは、[1] で説明されているように、'Two-level multiphase SVPWM' ブロックが使用されますが、2 レベル多相コンバーターでのみ使用可能です。両方のブロックとも、相の数を指定する必要があり、スイッチング ベクトル シーケンスをもつ行列とスイッチング時間をもつベクトルが出力されます。

4. 'Sequence' ブロックによって、スイッチング ベクトルの時間シーケンスが指定されます。

5. 'Trigger signals' によって、各スイッチング ベクトルで指定された出力レベルで適切なトリガー信号が生成されます。

6. '5-level 5-phase cascaded full-bridge inverter' ブロックは、多重電圧源コンバーターの理想的なモデルです。

7. 負荷は、インダクタンスが直列に接続された抵抗です。負荷の中性点はインバーターの中性点に接続されます。

シミュレーション

次の信号を観察します。

'Vref' は、相ごとにサンプリングされた基準電圧です。

'filtered Vout' は、ローパス フィルターでフィルター処理された後の 'Vout' 相の出力電圧です。

'Vout(k)' は、切り替えられた相 'k' の出力電圧です。スコープに示される相は、'Phase selection' ブロックを使用して選択できます。

フィルター処理されたコンバーターの出力電圧 'filtered Vout' は、基準電圧 'Vref' に従います。したがって、変調は適切に動作します。

インバーター 'Vout' の出力電圧は相 b、c、および d (k=2,3,4) の 5 つのレベルと、相 a および e (k=1,5) の 3 つのレベルがあります。

参考文献

[1] Oscar Lopez, Jacobo Alvarez, Jesus Doval-Gandoy and Francisco D. Freijedo "Multilevel Multiphase Space Vector PWM algorithm", IEEE® Transactions on Industrial Electronics, vol. 55, no. 5, pp. 1933-1942, May 2008, doi:10.1109/TIE.2008.918466.