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Comparator

比較器集積回路の動作モデル

  • Comparator block

ライブラリ:
Simscape / Electrical / Integrated Circuits

説明

Comparator ブロックは、比較器集積回路の抽象化された動作モデルです。内部のトランジスタレベルの実装はモデル化しません。そのため、このブロックはシミュレーション中に高速に実行されますが、正しい I/O 動作を維持します。このブロックは、差動入力を、抵抗が無限で静電容量が有限またはゼロであるとして電気的にモデル化します。

このブロックは、ゲート出力を、接地接続された直列の抵抗とコンデンサを駆動する電圧源としてモデル化します。出力ピンは、抵抗-コンデンサ接続ノードに接続されます。入力の差が入力しきい値電圧を超える場合、出力は [High レベルの出力電圧] (VOH) に等しくなります。それ以外の場合、出力は [Low レベルの出力電圧] (VOL) に等しくなります。

次の図に、出力モデルを示します。

仮定と制限

制御電圧源としての出力のモデル化は、トーテムポールまたはプッシュプル出力段の代表的なものです。オープンコレクターを使用したデバイスをモデル化するには、次を行います。

  1. 出力ピンを NPN Bipolar Transistor ブロックまたは PNP Bipolar Transistor ブロックのベースに接続します。

  2. [出力抵抗] パラメーターを適切な値に設定します。

端子

保存

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比較器の非反転入力に関連付けられた電気量保存端子。

比較器の反転入力に関連付けられた電気量保存端子。

比較器の出力に関連付けられた電気量保存端子

パラメーター

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入力

比較器がロジック出力 1 を示すには、入力電圧の差がこの電圧を超える必要があります。

通常、この静電容量値はメーカーのデータシートに記載されています。この値をゼロに設定すると、シミュレーション時間がより高速になる場合があります。

出力

入力の電圧差がしきい値電圧以下で、出力電流がゼロの場合の定常状態の出力電圧 VOL

入力の電圧差がしきい値電圧を超えており、出力電流がゼロの場合の定常状態の出力電圧 VOH

このパラメーターは、出力電流に対する出力電圧低下の比率です。このパラメーターは (VOHVOH1)/IOH1 に設定します。ここで、VOH1 は、出力電流が IOH1 の場合の出力高電圧低下です。

この値は、High から Low と Low から High への伝播遅延に基づいて設定します。

拡張機能

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C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2009b で導入