Stateflow Atomic サブチャートのモデル カバレッジ
Stateflow® チャートでは、Atomic サブチャートは複数のチャートおよびモデル間で同じステートまたはサブチャートを再利用するためのグラフィカル オブジェクトです。
シミュレーション時にモデルのカバレッジ データを記録するように指定すると、Simulink® Coverage™ によりモデル内のすべての Atomic サブチャートに対するカバレッジが記録されます。カバレッジ データには、チャート自体の実行と、ステート、遷移判定および Atomic サブチャートの各判定を構成する個別の条件の実行が記録されます。
sf_atomic_iodata_fixed
モデル例のシミュレーションを実行し、判定カバレッジを記録します。
Stateflow の例 「Atomic サブチャートの入力データおよび出力データのマッピング」 を開きます。
openExample('stateflow/AtomicSubchartInOutDataExample');
sf_atomic_iodata_fixed
モデルを開きます。open_system('sf_atomic_iodata_fixed')
このモデルには、Stateflow チャートに入力信号を与える 2 つの Sine Wave ブロックがあります。このチャートには A と B の 2 つの Atomic サブチャートがあり、A という名前の同じライブラリ チャートからリンクされています。このライブラリ チャートには次のオブジェクトが含まれています。
Simulink エディターの [モデル化] タブで [モデル設定] を選択します。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [カバレッジ] ペインを選択します。
[カバレッジ解析を有効にする] を選択して、[システム全体] を選択します。
[OK] をクリックして、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスを閉じます。
[実行] ボタンをクリックして
sf_atomic_iodata_fixed
モデルをシミュレートします。シミュレーションが完了すると、カバレッジ レポートが開きます。
このレポートには、Atomic サブチャート A および B のカバレッジ データが次の形式で表示されます。
Atomic サブチャート インスタンスとその内容の場合。このチャートには明示的なトリガーがないので、判定カバレッジは適用不可 (
NA
) です。ライブラリ チャート A とその内容の場合。チャート自体のカバレッジは、入力
u1
では 100% で、ライブラリ チャート内のステートと遷移では 88% です。Atomic サブチャート B は同じライブラリ チャート A のコピーです。サブチャート B の内容のカバレッジは、サブチャート A の内容のカバレッジと等しくなります。