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設計検討を使用した複数のシミュレーションのカバレッジの収集
この例では、複数のシミュレーションを実行するときにカバレッジを収集する方法を説明します。複数のシミュレーションの実行の詳細については、複数のシミュレーションの実行を参照してください。
slvnvdemo_powerwindow_parsim
モデルには、パワー ウィンドウ コントローラーおよび低次のプラント モデルが含まれます。Stateflow® チャートでコントローラーを実装します。
設計検討の読み込み
設計検討を使用して一連のシミュレーションを実行できます。この場合、各シミュレーションで一度に 1 つのパラメーターを変更します。各シミュレーションを手動で実行することなく、シミュレーションでカバレッジを収集してモデル入力の異なるセットをテストできます。設計検討の作成の詳細については、Configure and Run Simulations with Multiple Simulations Panelを参照してください。
[複数のシミュレーション] ペインを開くには、[シミュレーション] タブの [準備] で、[複数のシミュレーション] をクリックします。
設計検討ファイルを読み込むには、[複数のシミュレーション] ペインの上部にある [設計検討が含まれるファイルの読み込み] アイコンをクリックします。[開くファイルを選択] ウィンドウで、slvnvdemo_powerwindow_multisim.mldatx
を選択します。
このファイルには、2 つの設計検討が含まれています。
[Driver Scenario] 設計検討には 2 つのシミュレーションが含まれています。両方のシミュレーションで、Signal Editor ブロックの Input
パラメーター [アクティブなシナリオ] が [Driver]
に設定されています。最初のシミュレーションでは、[アクティブな信号] パラメーターが [Driver Up]
に設定され、2 つ目のシミュレーションではこのパラメーターが [Driver Down]
に設定されています。これらの設定では、入力を受け取ってウィンドウを上げ下げする運転席側のパワー ウィンドウがシミュレートされます。
[Passenger Scenario] 設計検討には 2 つのシミュレーションが含まれます。両方のシミュレーションで、Signal Editor ブロックの Input
パラメーター [アクティブなシナリオ] が [Passenger]
に設定されています。最初のシミュレーションでは、[アクティブな信号] パラメーターが [Passenger Up]
に設定され、2 つ目のシミュレーションではこのパラメーターが [Passenger Down]
に設定されています。これらの設定では、入力を受け取ってウィンドウを上げ下げする助手席側のパワー ウィンドウがシミュレートされます。
カバレッジ解析を有効にする
次に、モデルのカバレッジを有効にします。[モデル化] タブで、[モデル設定] をクリックします。左側のペインで、[カバレッジ] をクリックしてから、[カバレッジ解析を有効にする] を選択します。[OK] をクリックします。
シミュレーションの実行とカバレッジの結果の調査
[複数のシミュレーション] ペインで、[Driver Scenario] を選択します。[アプリ] タブで [カバレッジ アナライザー] を選択します。[カバレッジ] タブで、[カバレッジの解析]、[すべて実行 (カバレッジ)] をクリックします。
Starting parallel pool (parpool) using the 'Processes' profile ... Connected to parallel pool with 4 workers.
シミュレーションが完了した後に、[カバレッジの詳細] ペインが開き、[Driver Scenario] の 2 つのシミュレーションに関するカバレッジの結果の集計が表示されます。
すべてのシミュレーションのカバレッジ結果が、カバレッジの結果エクスプローラーに入力されます。カバレッジの結果エクスプローラーを開くには、[カバレッジ] タブで、[結果エクスプローラー] をクリックします。
カバレッジの結果エクスプローラーの左側のペインで、[Driver Scenario] 設計検討の 2 つのシミュレーションと現在の累積結果を確認できます。左側のペインで、[現在の累積データ] をクリックします。[カバレッジ データ] ペインでは、設計検討名と、設計検討で指定されたブロック名とパラメーター名のリストが [説明] に示されます。[タグ] フィールドには、各実行に指定されたシナリオが一覧表示されます。
Simulink® ウィンドウの [複数のシミュレーション] ペインで、[Passenger Scenario] を選択します。一度に 1 つの設計検討しか選択できないため、このアクションで [Driver Scenario] 設計検討は自動的にオフになります。[カバレッジ] タブで、[カバレッジの解析]、[すべて実行 (カバレッジ)] をクリックします。
[カバレッジの詳細] ペインが、[Passenger Scenario] 設計検討内の 2 つの追加シミュレーションからの集計データで更新されます。[テスト集計] セクションにスクロールして 4 つのシミュレーション、つまり [Driver Scenario] 設計検討からの 2 つのシミュレーションと、[Passenger Scenario] 設計検討からの 2 つのシミュレーションを確認します。
カバレッジの結果エクスプローラーで、[現在の累積データ] をクリックし、追加のシミュレーションでカバレッジ結果が改善されたことを確認します。
さらに、各実行をクリックすると、カバレッジの集計データには、個々の実行のどれよりも詳細なカバレッジが表示されることがわかります。カバレッジ結果が異なるのは、シミュレーションごとに達成するカバレッジ結果が異なることを示しています。
これらの結果のスタンドアロン レポートを生成するには、Simulink® ウィンドウの [カバレッジ] タブで、[レポートの生成] をクリックします。あるいは、カバレッジの結果エクスプローラーの左ペインで、[現在の累積データ] をクリックし、[レポートの生成] をクリックします。