複雑なモデルのターゲット解析のためのモデル スライサー ツールを使用したモデルの簡略化
モデル内の対象領域にフォーカスすることで、大規模で複雑なモデルのシミュレーション、デバッグおよび形式的解析を簡略化できます。モデル スライサーを使用してモデルの一部を強調表示した後、スタンドアロンの簡略化モデルを生成できます。簡略化モデルの強調表示された部分には、ブロックおよび依存関係のパスが含まれます。シミュレーション、デバッグおよび形式的解析に基づきスタンドアロンの簡略化モデルを変更し、これらの変更を元のモデルにも適用します。
モデル例
sldemo_mdlref_basic
には、モデルsldemo_mdlref_counter
の 3 つのインスタンスが含まれます。モデルを開くには、MATLAB® コマンド プロンプトで次のように入力します。openExample('sldemo_mdlref_basic');
モデル スライス マネージャーを開くには、[アプリ] タブの [モデルの検証とテスト] セクションで [モデル スライサー] をクリックします。
モデル スライス マネージャーで、矢印をクリックして [スライス構成リスト] を展開します。
スライスのプロパティを設定します。
名前:
Slice1
色: (マゼンタ)
信号伝播:
上流
モデル スライサーは、信号伝播をどの方向にトレースするかに応じて、モデルに含まれる任意のブロックから下流また双方向の構造を強調表示することもできます。
開始点として
CounterC
を追加します。モデル内でCounterC
を右クリックして [モデル スライサー] 、 [開始点として追加] を選択します。ここで、
CounterC
に影響を与える上流の構造が強調表示されています。モデル スライス マネージャーで [スライスの生成] をクリックします。
[書き込むファイルを選択] ダイアログ ボックスで、保存先を選択し、モデル名を入力します。スタンドアロンの簡略化モデルには強調表示されたモデル項目が含まれます。
モデルの強調表示を解除するには、モデル スライス マネージャーを閉じます。
これで、スタンドアロンの簡略化モデルを解析して、ソース モデルに変更を適用できます。