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ログに記録されたシミュレーション データの操作点を使用してモデルを初期化
この例では、ログに記録されたシミュレーション データから OperatingPoint
オブジェクトを作成し、その後、この操作点を使用して以降のシミュレーション実行のためにモデルを初期化する方法を説明します。
MATLAB® コマンド ウィンドウで「
ssc_dcmotor
」と入力して、永久磁石の DC モーターのモデル例を開きます。このモデルでは、データ ログがモデル全体について有効になっており、[ワークスペース変数名] パラメーターがsimlog_ssc_dcmotor
に設定されています。モデルをシミュレートして、シミュレーション データをログに記録します。
Motor RPM スコープ ウィンドウでシミュレーションの結果を調べます。
最初の 0.1 秒の間はモーターに外部負荷がかからず、速度が無負荷値まで上がります。0.1 秒後に、モーター シャフトへの負荷として停動トルクが加えられます。
ログ記録されたシミュレーション データから、シミュレーション開始から 0.1 秒の時点の操作点を作成します。
op = simscape.op.create(simlog_ssc_dcmotor, 0.1)
op = OperatingPoint with children: OperatingPoints: ChildId Size ______________ ____ 'DC Motor' 1x1 'DC Voltage' 1x1 'ERef' 1x1 'Load Torque' 1x1 'MRRef Motor' 1x1 'MRRef Torque' 1x1 'Sensing' 1x1 'Step Input' 1x1
操作点からのモデルの初期化を有効にします。
set_param(gcs,'SimscapeUseOperatingPoints','on');
このコマンドは、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [Simscape] ペインにある [操作点の初期化を有効にする] チェック ボックスをオンにすることと等価です。
操作点の名前を指定します。
set_param(gcs,'SimscapeOperatingPoint','op');
このコマンドは、[モデルの操作点] テキストボックスに「
op
」と入力することと等価です。モデルをシミュレートします。シミュレーションは無負荷の最高速度で開始されるようになりました。