メインコンテンツ

Translational Inerter

機械並進システムの 2 端子の慣性

  • Translational Inerter block

ライブラリ:
Simscape / Foundation Library / Mechanical / Translational Elements

説明

Translational Inerter ブロックは、端子全体での相対速度の変化率に比例する力をもつデバイスを表します。実質的には、絶対速度ではなく端子間の速度差に対して機能する 2 端子の慣性です。慣性はコンデンサと機械的に等価です。1 端子が接地接続された慣性は、実質的に質量として動作し、質量は慣性のイナータンスに等しくなります。

このブロックは、高性能サスペンション システムでウィーブ モードとロール モードの分離に使用したり、受動的に調整されたマス-バネ-ダンパーの応答をモデル化する必要がある用途で使用します。

このブロックは次の方程式で記述されます。

f=Bdvdt

v=vRvC

ここで、

  • f は慣性を通じて伝達される力です。

  • B はイナータンスです。

  • v は相対速度です。

  • vRvC はそれぞれ端子 R と端子 C の絶対速度です。

このブロックの正方向は端子 R から端子 C です。つまり、力が R から C への方向に働く場合に、その力は正となります。

変数

シミュレーションの前にブロック変数の優先順位と初期ターゲット値を設定するには、ブロックのダイアログ ボックスまたはプロパティ インスペクターの [初期ターゲット] セクションを使用します。詳細については、ブロック変数の優先順位と初期ターゲットの設定を参照してください。

ノミナル値は、モデル内で予想される変数の大きさを指定する方法を提供します。ノミナル値に基づくシステムのスケーリングを使用すると、シミュレーションのロバスト性が向上します。ノミナル値はさまざまなソースから得られます。その 1 つがブロックのダイアログ ボックスまたはプロパティ インスペクターの [ノミナル値] セクションです。詳細については、ブロック変数のノミナル値の変更を参照してください。

端子

保存

すべて展開する

ロッド、つまり移動体に関連付けられた機械並進保存端子。

ケース、つまり静止体に関連付けられた機械並進保存端子。

パラメーター

すべて展開する

力と端子全体での相対速度の変化率の間の比例係数。

拡張機能

すべて展開する

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2015b で導入

参考