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Polyspace 製品のライセンスの借入の設定

Polyspace® 製品で、ライセンス マネージャーが必要なライセンス (Commercial Concurrent ライセンスなど) を使用している場合は、ライセンスの借入を有効にしてライセンスを借り入れることができます。

ライセンス マネージャー サーバーとマシンの接続を切断した後も引き続き Polyspace 製品を使用するために、ライセンスを最大 720 時間 (30 日) まで借り入れます。

借入をサポートしているライセンスには、次の例のように、製品の INCREMENT 行に BORROW というキーワードが含まれています。

INCREMENT Polyspace_BF MLM 40 01-jan-0000 5 BORROW=720 \
	AB1CD234567EF6A3C24A
ライセンス借入を有効にするには、管理者である必要があります。ライセンス借入の有効化を参照してください。

Polyspace ライセンスの借り入れ

メモ

このワークフローは、R2019a 以降のリリースに適用されます。R2018b 以前のリリースについては、ライセンスの借入を参照してください。

ライセンスを借り入れるには、インストールしたライセンス マネージャーに含まれている lmutil バイナリを使用します。

このバイナリは lmgrd および MLM バイナリと同じフォルダー (例: installFolder\win64\etcinstallFolder はライセンス マネージャーのインストール フォルダー) にあります。このフォルダーの場所がわからない場合は、Polyspace ライセンス管理者に問い合わせてください。

あるいは、License Manager Download ページから lmutil バイナリを含むライセンス マネージャーをダウンロードします。

ライセンスを借り入れるには、次のようにします。

  1. lmutil バイナリを、ライセンスの借入元のマシンにコピーします。

  2. 次の形式を使用して、借入期間終了日とオプションで終了時刻を指定するコマンドを実行します。

    lmutil lmborrow MLM dd-Mmm-YYYY hh:mm
    たとえば、2021 年 1 月 20 日午後 1 時までライセンスを借り入れるには、次のように入力します。
     lmutil lmborrow MLM 20-Jan-2021 13:00
    終了時刻を指定しない場合、ライセンスは指定した日の午前 0 時に期限切れになります。

  3. ライセンスを借り入れる製品を実行します。たとえば、Polyspace as You Code 製品のライセンスを借り入れるには、その製品を使用して小さなソース ファイルを解析します。

    ライセンスの借入ステータスをチェックするには、次のコマンドを実行します。

    lmutil lmborrow -status
    lmutil - Copyright (c) 1989-2021 Flexera. All Rights Reserved.
    Vendor     Feature                             Version    Expiration
    ______     ________                            __________ __________
    
    MLM        Polyspace_BF_Access                            20-Jan-21 13:00
    このコマンドは、借り入れたライセンスの機能の名前と有効期限日時を返します。

  4. マシンとネットワークの接続を切断し、引き続き Polyspace 製品を使用します。

他の製品のライセンスを借り入れない場合は、手順 3 の後で次のコマンドを実行します。

lmutil lmborrow -clear

Polyspace ライセンスの返却

借り入れたライセンスを借入期間終了前に返却するには、次のようにします。

  1. ライセンス マネージャーのネットワークに使用しているマシンを接続します。

  2. ライセンスを返却する機能の名前、およびライセンス ファイルのパス licenseFilePath またはライセンス サーバーに関連付けられたポートとホスト名 serverPort@serverHostname のいずれかを指定するコマンドを実行します。

    lmutil lmborrow -return -c licenseFilePath | serverPort@serverHostname featureName
    次の表に、さまざまなコマンド パラメーターの値を取得する方法を示します。

    パラメーター説明
    licenseFilePath

    ライセンス ファイルのパス。通常、このライセンスは polyspaceroot/licenses フォルダーに保存されます。ここで、polyspaceroot はライセンスを借り入れたマシンの Polyspace 製品のインストール フォルダーです。たとえば、C:\Program Files\Polyspace\R2025a とします。

    serverPort@serverHostname

    借り入れたライセンスを管理するライセンス サーバーがあるマシンのポート番号とホスト名。ポート番号とホスト名を確認するには、パス licenseFilePath にあるライセンス ファイルの SERVER 行を調べます。

    たとえば、ライセンス ファイルに次の行が含まれている場合、

    SERVER serverHostname A1234BCDE56F 56789
    56789@serverHostname を指定します。この行にポート番号が含まれていない場合は、既定のポート値 27000 を使用します。

    featureName

    サーバー側のライセンス ファイルの INCREMENT 行にリストされている機能の名前。以下に例を示します。

    • Polyspace_BFPolyspace Bug Finder™

    • Polyspace_CPPolyspace Code Prover™

    • Polyspace_BF_Access — Polyspace as You Code

    • Polyspace_TestPolyspace Test™

    たとえば、Polyspace Bug Finder デスクトップ ライセンス (Polyspace_BF) を返却するには、次のように入力します。

    lmutil lmborrow -return -c C:\Program Files\Polyspace\R2025a\licenses\license.lic Polyspace_BF