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MATLAB Production Server への MATLAB セッションの接続

MATLAB® Client for MATLAB Production Server™ を使用すると、オンプレミスの MATLAB Production Server インスタンスにデプロイされた関数を MATLAB セッションで利用できるようになります。

MATLAB Client for MATLAB Production Server を使用する場合

MATLAB Client for MATLAB Production Server を使用すると、以下を行うことができます。

  • 需要に応じたスケーリング: 計算量が多い作業を MATLAB デスクトップからサーバークラスのマシンまたはスケーラブルなインフラストラクチャに移行する。

  • アルゴリズム管理の一元化: アルゴリズムを含む MATLAB 関数を中央のサーバーにインストールし、MATLAB デスクトップから実行することで、一貫した使用が確保され、アップグレードが容易になる。

  • 知的財産の保護: 暗号化を使用して、サーバーにデプロイされたアルゴリズムを保護する。

MATLAB Client for MATLAB Production Server の使用は、次の特徴をもつアルゴリズムにはあまり適していません。

  • アルゴリズムが 1 つのループ内で複数回呼び出される。

  • アルゴリズムが、ファイルやハードウェアなど、1 台のマシンや 1 人の人間しか利用できないリソースを必要とする。

  • アルゴリズムが MATLAB デスクトップや MATLAB グラフィックスに依存するか、MATLAB セッションからのデータを使用する。

MATLAB Client for MATLAB Production Server のインストール

MATLAB アドオン エクスプローラーから MATLAB Client for MATLAB Production Server サポート パッケージをインストールします。アドオンのインストールの詳細については、アドオンの取得と管理 (MATLAB)を参照してください。

インストールが完了したら、support_package_root\toolbox\mps\matlabclient\demo で例を見つけます。ここで、support_package_root はシステム上のサポート パッケージのルート フォルダーです。MATLAB コマンド プロンプトで doc コマンドを入力することで、または [ヘルプ] ボタンをクリックすることで、ドキュメンテーションにアクセスします。開いたヘルプ ブラウザーで、[補助ソフトウェア] の下の [MATLAB Client for MATLAB Production Server] に移動します。

MATLAB Production Server への MATLAB セッションの接続

MATLAB Client for MATLAB Production Server は、MATLAB アドオンを使用して、サーバー インスタンスにデプロイされた MATLAB 関数に MATLAB セッションを接続します。サーバー インスタンスと MATLAB デスクトップ セッション間の接続は、次の 2 つの部分で構成されます。

  1. 1 つ以上の関数をパブリッシュする MATLAB Production Server のデプロイ可能なアーカイブ。

  2. それらの関数を MATLAB で利用可能にする MATLAB アドオン。

デプロイ可能なアーカイブを作成する場合、MATLAB 関数シグネチャ ファイルを含める必要があります。詳細については、JSON での MATLAB 関数シグネチャを参照してください。デプロイ可能なアーカイブをホストするサーバー インスタンスでは、ディスカバリー サービスが有効になっている必要があります。詳細については、Discovery Serviceを参照してください。

サーバー インスタンスにデプロイされたアーカイブに MATLAB デスクトップ セッションを接続するには、MATLAB Production Server アドオンをインストールする必要があります。たとえば、myhost.mycompany.com のポート 31415 で実行されているサーバー インスタンスにデプロイされているアーカイブ mathfun の場合、次の 1 つのコマンドで対応するアドオンをインストールできます。

>> prodserver.addon.install('mathfun','myhost.mycompany.com',31415);

その後、MATLAB デスクトップ、スクリプト、および関数ファイルからそのアーカイブ内の関数を呼び出すことができます。たとえば、デプロイされたアーカイブに、整数入力を受け取り、魔方陣を返す関数 mymagic が含まれている場合、MATLAB コマンド プロンプトから mymagic を呼び出すことができます。

>> mymagic(3)

詳細な例については、Execute Deployed MATLAB Functionsを参照してください。

システム要件

MATLAB Client for MATLAB Production Server のシステム要件は MATLAB と同じです。詳細については、MATLAB のシステム要件を参照してください。

同期関数実行

MATLAB プログラムは同期的です。MATLAB 関数呼び出しのシーケンスがある場合、MATLAB は各関数が完了するのを待機し、その後次の関数を呼び出します。したがって、MATLAB Production Server アドオン関数も同期的です。これらのアドオンは、同期関数実行のために MATLAB Production Server RESTful API を使用します。RESTful API の詳細については、同期実行を参照してください。

サポートされているデータ型

MATLAB Client for MATLAB Production Server は、MATLAB Production Server RESTful API がサポートするすべてのデータ型をサポートしています。これには次のものが含まれます。

  • 数値型: doublesingle、すべての整数型、複素数、NaNInf、および -Inf

  • 文字配列

  • logical

  • cell 配列

  • 構造体

  • string 配列

  • 列挙

  • datetime 配列

参考

トピック