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VISAインターフェースのトラブルシューティング
仮想計測器ソフトウェア アーキテクチャ (VISA) は、インターフェイスに関係なく計測器と通信するために IVI 財団によって定義された業界標準です。
IVI Foundation が管理する完全な VISA 仕様については、IVI 仕様 を参照してください。
問題
VISA リソースへの接続または通信に問題がある場合は、次のトラブルシューティングのヒントに従ってください。これらの手順はすべて、VISA Explorer アプリのトラブルシューティングにも適用されます。
考えられる解決策
サポートされているプラットフォームと最小ドライバー要件
VISA は次のプラットフォームでサポートされています:
macOS (NI-VISA および R&S VISA のみ)
Windows® 10
必要な VISA ドライバーの最小バージョンは次のとおりです。
Keysight® IO ライブラリ バージョン 18.1.24715.0 (Keysight 接続エキスパート 2019)
National Instruments™ NI-VISA バージョン 19.5
Rohde & Schwarz R&S VISA version 5.12
Tektronix® TekVISA は、visadev インターフェイスまたは VISA Explorer アプリではサポートされていません。
メモ
VISA は、Apple シリコンを搭載した Mac コンピュータではサポートされていません。
構成と接続
デバイスの電源がオンになっており、すべてのケーブルが正しく接続されていることを確認してください。
デバイスに適切な計測器ドライバーがインストールされていることを確認してください。デバイスのドキュメントとベンダーの Web サイトを参照してください。
メモ
NI GPIB アダプタを使用して GPIB デバイスに接続する場合は、NI Web サイト から、VISA ドライバ バージョンと互換性のある NI-488.2 ドライバをダウンロードする必要があります。NI-488.2 ドライバは、Instrument Control Toolbox™ サポート パッケージとしては利用できません。
お使いのデバイスが Instrument Control Toolbox でサポートされていることを確認してください。Is My Hardware Supported?およびInstrument Control Toolbox でサポートされているハードウェアを参照してください。
visadevlist関数を使用して、Instrument Control Toolbox がデバイスを認識していることを確認します。resourceList = visadevlist
resourceList = 6×6 table ResourceName Alias Vendor Model SerialNumber Type __________________________________________ _________________ ______________________ ___________ ____________ ______ 1 "USB0::0x0699::0x036A::CU010105::0::INSTR" "NI_SCOPE_4CH" "TEKTRONIX" "TDS 2024B" "CU010105" usb 2 "TCPIP0::169.254.2.20::inst0::INSTR" "Keysight_33210A" "Agilent Technologies" "33210A" "MY57003523" tcpip 3 "ASRL1::INSTR" "COM1" "" "" "" serial 4 "ASRL3::INSTR" "COM3" "" "" "" serial 5 "GPIB0::5::INSTR" "FGEN_2CH" "Agilent Technologies" "33522B" "MY52800145" gpib 6 "GPIB0::11::INSTR" "OSCOPE_2CH" "TEKTRONIX" "TDS 1002" "0" gpibリストされているリソース名のいずれかを使用して
visadevオブジェクトを作成します。ご使用の機器がリストにない場合は、VISA ベンダーの構成ユーティリティ ソフトウェアで正しく構成されていない可能性があります。メモ
VISA-TCP/IP、VISA-Socket、および VISA-Serial の計測器およびデバイスでは、
visadevlist出力に表示されるために追加の構成が必要になる場合があります。さまざまな計測器タイプで使用するための VISA オブジェクトを作成できます。たとえば、シリアル ポート
COM1に接続された VISA-Serial オブジェクトを作成します。v = visadev("ASRL1::INSTR");エラーが発生しない場合は、オブジェクトは正常に作成されています。リソース名またはエイリアスが存在しない場合は、エラーが発生します。ベンダー構成ユーティリティ ソフトウェアでリソース名またはエイリアスが正しいことを確認します。
VISA Explorer アプリを使用している場合は、Configure New VISA Resource をクリックした後にリソース名を指定します。Test Connection をクリックして、指定されたリソースに接続できるかどうかを確認します。Connection Status フィールドは、接続が成功したかどうかを示します。
特定のリソースに対して一度に持つことができる
visadevオブジェクトは 1 つだけです。接続すると、デバイスと通信できるようになります。送信または受信に問題がある場合は、通信設定を構成する必要がある可能性があります。正しい計測コマンドを使用していることを確認してください。機器のマニュアルを参照して、認識されるコマンドを確認してください。ベンダーの構成ユーティリティを使用して接続をテストし、通信が機能することを確認します。
VISAドライバ構成
VISA を使用しても機器との接続または通信の問題が引き続き発生する場合は、次の表に示すように、VISA ベンダーのソフトウェアとユーティリティを使用してトラブルシューティングを行うことができます。
| VISAベンダー | 構成ユーティリティ | 接続テスト | デバッグユーティリティ |
|---|---|---|---|
| Keysight VISA | キーサイト接続エキスパート (KCE) | KCE のインタラクティブ IO ボタン | KCE の IO モニター ボタン |
| NI-VISA | NI 計測およびオートメーション エクスプローラ (NI MAX) | ツール > NI VISA > VISA インタラクティブ コントロール | ツール > NI I/O トレース |
| Rohde & Schwarz R&S VISA | RsVisaConfigure、RsVisaTesterのRsVisa Configタブから起動 | RsVisaTester | RsVisaTraceTool、RsVisaTesterのRsVisa TraceToolタブから起動 |
VISA ベンダーの構成ユーティリティの VISA Conflict Manager 設定を使用して、優先 VISA セットがあり、それが有効になっていることを確認します。すべての VISA インターフェイスが期待どおりの VISA を使用しているかどうかを確認します。R&S VISAの場合は、「優先」に設定されていることを確認してください。たとえば、Keysight Connection Expert の場合は、次の操作を行います。
設定メニューを開き、Tools 、 VISA Conflict Manager を選択します。
Enabled Implementations の下で、VISA ベンダーが選択されていることを確認します。
Preferred Implementation の下で、VISA ベンダーが選択されていることを確認します。
SCPI コマンドを使用している場合は、構成ユーティリティから発行されたときにデバイスが期待どおりに応答するかどうかを確認します。
VISA ベンダーの構成ユーティリティを使用して、デバイス ハードウェアが検出されていることを確認します。デバイスが
*IDN?クエリに応答するかどうかを確認することもできます。VISA ベンダーのデバッグ ユーティリティを使用して、計測器の I/O トラフィックにタイムアウト エラー以外のエラーがないか確認します。
サポートされている別の VISA ベンダーのドライバーをインストールしてみてください。
参考
visadevlist | visadev | VISA Explorer
