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TLC チュートリアルについてのアドバイス

Target Language Compiler (TLC) を理解するための最も早くて簡単な方法は、コンパイルされた Simulink® モデル (model.rtw ファイル) がソース コードにどのように変換されるかに注目しながら、TLC スクリプトを実際に実行してみることです。チュートリアルでは、TLC を使用する主な理由とその手法を取り上げます。チュートリアルには TLC の演習がいくつか用意されていて、1 つずつ主要なセクションとしてまとめられています。

演習に使用するモデル例、S-Function、および TLC ファイルは、フォルダー matlabroot/toolbox/rtw/rtwdemos/tlctutorial (開く) にあります。この章では、このフォルダーを tlctutorial と示しています。それぞれの例は、tlctutorial 内の個別のサブフォルダーにあります。そのサブフォルダー内の solutions サブフォルダーに問題の解答を含めてあります。

メモ

チュートリアルを始める前に、tlctutorial フォルダー全体をローカルの作業フォルダーにコピーしてください。ファイルは 1 つにまとめられているため、間違えたときや例を最初からやり直すときは、元の tlctutorial フォルダーからファイルをコピーし直すことができます。

各チュートリアルの演習は、範囲を絞り、少しずつ試せるようになっています。チュートリアルでは、コード生成プロジェクトに合わせてコードをカスタマイズおよび最適化するのに役立つ TLC の詳細を説明しています。

メモ

それを行う機能がありますが、フォルダー matlabroot/rtw/c/tlc 内の TLC ファイルをカスタマイズしないでください。このような TLC のカスタマイズはコード生成プロセス中に適用されない可能性があり、予期しない結果になることがあります。

チュートリアルは、基本的な内容から高度な内容へと難易度が上がっていきます。それらを最大限に活用するには、次の知識が必要です。

  • MATLAB® 環境での作業

  • Simulink モデルのビルド

  • コード ジェネレーターを使用したターゲット システム用のコードの生成

  • 高水準言語の概念 (C や Fortran のプログラミングなど)

チュートリアルでわからない用語が出てきたときは、コード生成の概念を参照すると、TLC プログラミングの基本的な目的やその方法を理解するのに役立つことがあります。同様に、TLC のキーワード、組み込み関数、命令の詳細については、Target Language Compilerの対応するトピックを参照してください。

チュートリアルで使用する例は次のとおりです。

説明
guideレコード ファイルの実例
timesN入力を N 倍にする C ファイル S-Function の例
tlcdebugTLC デバッガーの使用例
wrapperS-Function wrapsfcn.c の TLC ファイルの例

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