テンプレートを使用した生成コード ファイルの形式の設定
この例では、コード生成テンプレート (.cgt
ファイル) を使用して、カスタム コード バナーの追加、データと関数の再配置および追加のコード セグメントとドキュメンテーションの生成コード ファイルへの挿入方法を説明します。コード生成テンプレートは、生成されたコードに一貫したレイアウトと外観を適用することで、組織のコーディング標準を満たすのに役立ちます。
Embedded Coder® は、既定の広範なコード テンプレート ファイルを以下で提供しています。
matlabroot/toolbox/rtw/targets/ecoder/ert_code_template.cgt
このファイルに基づいてカスタム テンプレートを作成して MATLAB® パスに保存します。[モデル コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [コード生成]、[テンプレート] ペインでテンプレートを指定します。コードを生成すると、コード ジェネレーターによってインポートされます。
コード生成テンプレートの指定
CodeTemplate
モデルは、[モデル プロパティ] ダイアログ ボックスの [モデルの説明] タブ、DocBlock ブロック、および Simulink® 注釈からテキストを抽出するコード生成テンプレートを使用します。Simulink の注釈がコード テンプレートの %<Note> 記号にマッピングされます。
1. モデル CodeTemplate
を開きます。
model='CodeTemplate';
open_system(model)
2. [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスで、[コード生成]、[テンプレート] ペインを開きます。
3. [コード テンプレート] セクションで、[ソース ファイル テンプレート] の横の [編集] ボタンをクリックします。rtwdemocodetemplate.cgt
テンプレートが MATLAB コマンド ウィンドウで開きます。コード テンプレートを検査します。
4. モデルをビルドしてコードを生成します。[C コード] タブで、[ビルド] をクリックします。
5. CodeTemplate.c
を開いて生成されたコードを検証します。
コード生成テンプレートの変更
このセクションでは、rtwdemocodetemplate.cgt
ファイルを変更して日付と時刻を削除します。継続的インテグレーション システムを使用している場合は、コメントの軽微な変更がなければソース管理へのファイルのチェックインが効率化することがあるため、この情報を削除すると役立つ場合があります。
1. CodeTemplate.c
ファイルの [ファイル情報] セクションの日付と時刻を確認します。
2. ファイル rtwdemocodetemplate.cgt
を開き、次の行を削除します。
生成された C ソース コード: %<SourceGeneratedOn>
3. ファイル rtwdemocodetemplate.cgt
を保存します。
4. コードを生成します。
5. ファイル CodeTemplate.c
を開き、日付と時刻が表示されなくなっていることを確認します。
6. モデルを閉じます。
close_system(model)