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コマンド ライン引数

Target Language Compiler のスイッチ

Target Language Compiler を呼び出すには、以下を使用します。

tlc [switch1 expr1 switch2 expr2 ...] filename.tlc

次の表に、Target Language Compiler で使用できるスイッチを示します。順序によって違いが生じることはありません。特定のスイッチを複数回指定すると、最後に指定したものが優先されることに注意してください。

Target Language Compiler のスイッチ

スイッチ意味

-r filename

データベース ファイル (.rtw ファイルなど) を読み取ります。Target Language Compiler に複数のデータベース ファイルを読み込むには、このオプションを複数回繰り返します。このオプションは、データベースに依存しないターゲット言語プログラムに対しては省略します。

-v[number]

内部の詳細レベルを number に設定します。このオプションを省略すると、詳細レベルは 1 に設定されます。

-Ipath

TLC ファイルを検索するパスのリストに指定されたフォルダーを追加します。

-Opath

生成される出力を指定されたフォルダーに配置するように指定します。これには、%openfile%closefile で開くファイルやデバッグ モードで作成される .log ファイルが含まれます。現在のフォルダーにファイルを配置するには、-O (ゼロではなく大文字の O) を使用します。

-m[number]

報告するエラーの最大数を指定します。このオプションを省略するか、number 引数を省略すると、最初のエラーのみが報告されます。

-x0

TLC ファイルの解析のみを行います (実行はしません)。

-lint

パフォーマンスと旧式の機能についてのいくつかの簡単なチェックを実行します。

-p[number]

TLC のプリミティブ型の演算が number 個実行されるごとに、進行状況を示すドット (.) を出力します。

-d[a|c|f|n|o]

TLC のデバッグ モードを呼び出します。

-da は、TLC で %assert 命令を実行します。ただし、ビルド プロセスを使用しているときは、[コード生成][デバッグ] ペインの [TLC プロセス] セクションにある [TLC アサーションを有効にする] チェック ボックスが優先されるため、このフラグは無視されます。

-dc は、TLC コマンド ライン デバッガーを呼び出します。

-df filename は、TLC デバッガーを呼び出し、filename で指定されたデバッガー スクリプトを実行します。デバッガー スクリプトは、有効なデバッガー コマンドを含むテキスト ファイルです。TLC では、スクリプト ファイルを現在の作業フォルダーでのみ検索します。

-dn は、コンパイル中に到達した行と到達していない行を示すログ ファイルを TLC で生成します。

-do は、TLC のデバッグの動作を無効にします。

-dr

循環レコード (メモリ リークの原因となる相互に参照しているレコード) がないかチェックします。

-a[ident]=expr

一部のパラメーターについて、識別子 ident の初期値 expr を指定します。%assign コマンドと等価です。

-shadow[0|1]

識別子と値のペアのレコードでローカル変数が上書きされたときの警告を有効にします。警告は既定では無効になっています。

-shadow0 は警告を無効にします。

-shadow1 は警告を有効にします。

コマンド ラインの例を次に示します。

tlc -r myModel.rtw -v grt.tlc

これは、myModel.rtw を読み取り、それを使用して詳細モードで grt.tlc を処理することを指定します。

ファイル名と検索パス

ターゲット ファイルの拡張子は .tlc です。既定では、ブロックレベルのファイルの名前は、それらが配置されたブロックの Type と同じになります。ターゲット ファイルの検索パスは独自のローカル バージョンでオーバーライドできます。Target Language Compiler では、このパスに沿ってターゲット ファイルを探します。tlc コマンドの -I スイッチまたは %addincludepath 命令で追加の検索パスを指定した場合、検索順序は次のようになります。

  1. 現在のフォルダー。

  2. %addincludepath 命令で指定されたインクルード パス。%addincludepath 命令が複数ある場合、コンパイラでは "下から上" の順に評価します。

  3. コマンド ラインで -I を使用して指定されたインクルード パス。-I オプションが複数ある場合、コンパイラでは "右から左" の順に評価します。

メモ

コンパイラでは MATLAB® パスは "検索しない" ため、そのパスでしか使用できないファイルは検出されません。コンパイラでは上記の場所のみが検索されます。

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