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MATLAB Runtime の起動オプション

MATLAB Runtime のオプションの設定

スタンドアロン実行可能ファイルの場合、-R フラグと引数を指定して MATLAB® Runtime のオプションを設定します。たとえば、ログ ファイルを指定します。

mcc -e -R '-logfile,bar.txt' -v foo.m

オプションは以下の方法で設定できます。

  • コンパイラ アプリの [ランタイム追加設定] 領域。

  • -R フラグを使用した mcc コマンド。

メモ

すべてのオプションがすべてのコンパイル ターゲットに対して使用可能とは限りません。詳細については、mcc -R を参照してください。

コンパイラ アプリ

deploytool コンパイラ アプリの [ランタイム追加設定] 領域では以下のオプションを設定できます。

MATLAB Runtime の起動オプション説明コンパイラ アプリの設定
-R -nojvm既定で有効に設定されている Java® 仮想マシン (JVM™) を無効にします。これにより MATLAB Runtime のパフォーマンスの向上することがあります。[No JVM] チェック ボックスをオンにします。
-R -nodisplayLinux® で、MATLAB Runtime を表示機能なしで開きます。[設定] ボックスに「-R -nodisplay」と入力します。
-R '-logfile,filename'MATLAB Runtime の起動に関する情報をログ ファイルに書き込みます。[ログ ファイルの作成] チェック ボックスをオンにします。ログ ファイル名も含めてログ ファイルへのパスを [ログ ファイル] ボックスに入力します。
-R '-startmsg,message'MATLAB Runtime の初期化の開始時に表示されるメッセージを指定します。[設定] ボックスに「-R 'startmsg, message text'」と入力します。
-R '-completemsg,message'MATLAB Runtime の初期化の完了時に表示されるメッセージを指定します。[設定] ボックスに「-R 'completemsg, message text'」と入力します。

-R を使用した複数のオプションの設定

-R オプションは複数指定できます。複数の -R オプションを指定すると、左から右に向かって順番に処理されます。たとえば、初期化の開始および終了のメッセージを指定します。

mcc -R '-startmsg,MATLAB Runtime initialized' -R '-completemsg,Initialization complete'

MATLAB Runtime の起動オプションの取得

共有ライブラリを操作するときに MATLAB Runtime の状態に関するデータを返すには、次の関数を使用します。

関数およびシグネチャ使用目的戻り値
bool mclIsMCRInitialized()mclIsMCRInitialized() は、MATLAB Runtime が適切に初期化されているかどうかを判別するために使用します。boolean (true または false)。MATLAB Runtime が既に初期化されている場合は true を返し、そうでない場合は false を返します。
bool mclIsJVMEnabled()mclIsJVMEnabled() は、MATLAB Runtime が Java 仮想マシン (JVM) のインスタンスで開始されているかどうかを判別するために使用します。boolean (true または false)。MATLAB Runtime が JVM インスタンスで開始されている場合は true を返し、そうでない場合は false を返します。
const char* mclGetLogFileName()mclGetLogFileName() は、MATLAB Runtime で使用しているログ ファイルの名前を取得するために使用します。MATLAB Runtime で使用されているログ ファイルの名前を表す文字列。前に文字が付きます。
bool mclIsNoDisplaySet()mclIsNoDisplaySet() は、-nodisplay オプションが有効かどうかを判別するために使用します。boolean (true または false)。-nodisplay が有効の場合には true、それ以外の場合には false を返します。

メモ

Windows® システムでは常に false が返されます。これは、-nodisplay オプションが Windows システムでサポートされていないためです。

Mac 上での実行時に、mclInitializeApplication に含めるオプションの 1 つとして -nodisplay を使用する場合、mclInitializeApplication の呼び出しは mclRunMain の呼び出しよりも前に行う必要があります。

メモ

これらの属性のプロパティは、いずれも一度書き込まれた後は読み取り専用になります。

MATLAB Runtime の起動オプションに関する情報の取得

次の例は、C または C++ 共有ライブラリにオプションを渡す方法、および設定後に対応する値を取得する方法を示しています。

 const char* options[4];     
    options[0] = "-logfile";    
    options[1] = "logfile.txt";
    options[2] = "-nojvm";
    options[3] = "-nodisplay"; 
    if( !mclInitializeApplication(options,4) )
    {
        fprintf(stderr, 
                "Could not initialize the application.\n");
        return -1;
    }
    printf("MCR initialized : %d\n", mclIsMCRInitialized());
    printf("JVM initialized : %d\n", mclIsJVMEnabled());
    printf("Logfile name : %s\n", mclGetLogFileName());
    printf("nodisplay set : %d\n", mclIsNoDisplaySet());
    fflush(stdout);

参考

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