クラス MWComplex
MWComplex クラスは、コンパイルされたクラス メソッドに対して複素数数値配列の受け渡しを行います。このクラスには以下の 4 つのプロパティ/メソッドが含まれています。
Property Real As Variant
複素数配列の実数部を格納します (読み取り/書き込み)。Real プロパティは MWComplex クラスの既定のプロパティです。このプロパティの値には、基となる配列が数値行列として解釈されなければならない (セル データは許可されない) という制限付きで、Variant への型強制が可能な任意の型およびオブジェクト型を使用できます。複素数配列に有効な Visual Basic® 数値型には Byte、Integer、Long、Single、Double、Currency および Variant/vbDecimal があります。
Property Imag As Variant
複素数配列の虚数部を格納します (読み取り/書き込み)。Imag プロパティはオプションであり、純粋な実数配列には Empty を使用できます。Imag プロパティが空ではなく、基となる配列のサイズおよび型が Real プロパティの配列のサイズおよび型と一致しない場合、オブジェクトがメソッド呼び出しで使用されるとエラーになります。
例
次の Visual Basic コードでは、以下のエントリで複素数配列を作成しています。
x = [ 1+i 1+2i
2+i 2+2i ]
Sub foo()
Dim x As MWComplex
Dim rval(1 To 2, 1 To 2) As Double
Dim ival(1 To 2, 1 To 2) As Double
On Error Goto Handle_Error
For I = 1 To 2
For J = 1 To 2
rval(I,J) = I
ival(I,J) = J
Next
Next
Set x = new MWComplex
x.Real = rval
x.Imag = ival
.
.
.
Exit Sub
Handle_Error:
MsgBox(Err.Description)
End Sub
Property MWFlags As MWFlags
MWFlags オブジェクトへの参照を格納します。このプロパティは特定の複素数配列に対して、配列形式フラグおよびデータ変換フラグの設定または取得を行います。各 MWComplex オブジェクトには固有の MWFlags プロパティがあります。このプロパティは、メソッドが呼び出されるオブジェクトに設定された任意のフラグの値をオーバーライドします。
Sub Clone(ppComplex As MWComplex)
MWComplex オブジェクトのコピーを作成します。
パラメーター
| 引数 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
| コピーを受け取るために、初期化されていない |
戻り値
なし
注意
Clone は新規 MWComplex オブジェクトを割り当て、オブジェクトの内容のディープ コピーを作成します。既存のオブジェクト参照の共有コピーではなく、別のオブジェクトが必要な場合はこの関数を呼び出します。