R2019b の Simulink における Polyspace 解析ワークフローの変更点
R2019b では、Simulink® エディターのメニューやツール バーに代わり、コンテキスト ボタンを備えたツールストリップが導入されました。Simulink ツールストリップには、必要時にのみ表示されるコンテキスト タブが含まれます。
コード生成タスクと検証タスクは、Simulink ツールストリップの個別のタブに表示されます。
コードを生成するには、[C コード] タブを開きます。このタブにアクセスするには、[アプリ] タブで [Embedded Coder] を選択します。
生成されたコードを解析するには、[Polyspace] タブを開きます。このタブにアクセスするには、[アプリ] タブで [Polyspace コード検証] を選択します。
コード検証ワークフローの概要
コード生成後は、[Polyspace] タブで次の手順によりコード検証を実行します。
実行する製品を選択します。
たとえば、[Bug Finder] を選択します。
コード解析オプションを指定します。
オプションで、コード解析の設定を行います。モデルに関する基本オプションを設定するには、[設定] 、 [Polyspace 設定] を選択します。生成されたコードに関する詳細オプションを設定するには、[設定] 、 [プロジェクトの設定] を選択します。
解析するコードを指定します。
スタンドアロンで使用するために生成されたコード (通常は
フォルダー内) を解析するか、別のコンテキストで参照用に生成されたコード (通常はmodelname
_ert_rtwslprj
フォルダー内) を解析するか、C Caller ブロックまたは Stateflow® チャートから呼び出されたカスタム コードを解析するかを選択します。解析を実行します。
解析を開始するには、[解析の実行] を選択します。解析は選択したモデル要素に対して実行されます。コードが同じ要素から予め生成されていることが条件となります。選択した要素は、[次のコードの解析] フィールドに表示されます。モデル全体を選択するには、モデル要素の外側のキャンバスで任意の場所をクリックします。
R2019b より前のメニュー項目を Simulink ツールストリップで見つける
これまでサブメニュー [コード] 、 [Polyspace] で利用できたすべてのメニュー項目は、[Polyspace] タブに表示されるようになりました。
タスク | R2019b より前の [コード] 、 [Polyspace] メニュー | R2019b の [Polyspace] タブ |
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Bug Finder 解析を指定する。 | [オプション] を選択します。コンフィギュレーション パラメーター [製品モード] について [Bug Finder] を指定します。 | [モード] グループで [Bug Finder] を選択します。 |
スタンドアロン コードとしてモデルから生成されたコードに対して解析を実行する。 通常、解析は | [次を対象とした生成コードの検証] 、 [モデル] を選択します。 | モデル要素の外側のキャンバスで任意の場所をクリックします。ツールストリップでは、[次のコードの解析] フィールドにモデル名が表示されます。そのフィールドの下で、[最上位モデルとして生成されたコード] を選択します。次に、[解析の実行] を選択します。 |
モデルから別のモデルでの参照用に生成されたコードに対して解析を実行する 通常、解析は | [次を対象とした生成コードの検証] 、 [参照モデル] を選択します。 | モデル要素の外側のキャンバスで任意の場所をクリックします。ツールストリップでは、[次のコードの解析] フィールドにモデル名が表示されます。そのフィールドの下で、[モデル参照として生成されたコード] を選択します。次に、[解析の実行] を選択します。 |
モデルに関する基本的な解析オプションを設定する。 | [オプション] を選択します。 | [設定] 、 [Polyspace 設定] を選択します。 |
生成されたコードに関する詳細な解析オプションを設定する。 | [オプション] を選択します。コンフィギュレーション パラメーター [プロジェクト構成] の横の [構成] ボタンをクリックします。 | [設定] 、 [プロジェクトの設定] を選択します。 |
Polyspace® をもたない他者と共有するために Polyspace オプションをモデル構成から分離させる。 | [現在の構成からオプションを削除] を選択します。 | [設定] 、 [モデルから Polyspace 構成を削除] を選択します。 |
モデルに対する最後の Polyspace 解析による結果を開く。 | [結果を開く] 、 [生成コードについて] を選択するか、[結果を開く] 、 [生成モデル参照コードについて] を選択します。 | [次のコードの解析] フィールドがモデル名を表示していることを確認します (そうでない場合、モデル要素の外側のキャンバスで任意の場所を選択します)。そのフィールドの下で、[最上位モデルとして生成されたコード] または [モデル参照として生成されたコード] のいずれかを選択します。次に、[解析の実行] を選択します。 |
リモート ジョブ モニターを開く (解析の負荷をサーバーに移している場合)。 | [ジョブ モニターを開く] を選択します。 リモート解析の場合、Polyspace 基本設定を使用して、最初にサーバーとの接続を設定しなければなりません。Install Products for Submitting Polyspace Analysis from Desktops to Remote Serverを参照してください。 | [結果の確認] グループで [リモート ジョブ モニター] を選択します。 リモート解析の場合、Polyspace 基本設定を使用して、最初にサーバーとの接続を設定しなければなりません。Install Products for Submitting Polyspace Analysis from Desktops to Remote Serverを参照してください。 |
Polyspace Metrics または Polyspace Access™ Web インターフェイスを開く (Polyspace の結果をホストするのにいずれかを使用している場合)。 メモ R2021b 以降のリリースでは、Polyspace Metrics は削除されています。
| [Metrics を開く] を選択します。 Web インターフェイスを開く場合、最初に Polyspace 基本設定で Web サーバーに使用するホスト名およびポート番号を指定しなければなりません。 | [結果の確認] グループで、[コード品質のメトリクス] (Polyspace Metrics) または [Access] (Polyspace Access) を選択します。 Web インターフェイスを開く場合、最初に Polyspace 基本設定で Web サーバーに使用するホスト名およびポート番号を指定しなければなりません。 |