メインコンテンツ

解析の早い段階でチェックされるコーディング ルールのサブセット

Polyspace® では、解析の初期のコンパイル段階で、解析のランタイム エラーの検出の部分を必要としないコーディング ルールをチェックします。それらのルールだけをチェックする場合は、解析をはるかに短時間で実行できます。

本ソフトウェアには解析の早い段階でチェックするルールの事前定義されたサブセットが用意されています。これらのサブセットは、オプション [MISRA C:2004 のチェック] (-misra2)[MISRA AC AGC のチェック] (-misra-ac-agc)[MISRA C:2012 のチェック] (-misra3)、および [MISRA C:2023 のチェック] (-misra-c-2023) で使用できます。

引数目的
single-unit-rules

単一の翻訳単位のみに適用されるルールをチェックします。

コーディング ルール違反のみを検出する場合にこのサブセットを選択すると、Bug Finder 解析はコンパイル段階の後に停止します。

system-decidable-rules

single-unit-rules サブセット内のルールとプログラム ファイルのセット全体に適用する一部のルールをチェックします。追加のルールは、統合段階で適用する複雑度の低いルールです。これらのルールは複数の翻訳単位に関連するため、統合段階でのみチェックできます。

コーディング ルール違反のみを検出する場合にこのサブセットを選択すると、Bug Finder 解析はリンク段階の後に停止します。

これらのサブセットに属する各種 MISRA™ 規約のコーディング ルールを表示するには、次の手順に従います。

  1. Polyspace デスクトップ ユーザー インターフェイスの [構成] ペインで [コーディング規約およびコード メトリクス] ノードを見つけます。[ファイルごとにチェッカーを設定] を選択して [開く] をクリックします。あるいはコマンド ラインでコマンド polyspace-checkers-selection を使用します。

  2. 新しいチェッカー ファイルを作成するため、[チェッカーの選択] ウィンドウで [新規] をクリックします。必要に応じて、既に選択されているコーディング ルールをクリアします。

  3. MISRA C™ コーディング規約を選択します。

  4. システムで決定可能なコーディング ルールを選択するには [Decidable] を選択します。あるいは、単一単位コーディング ルールを選択するには、[Single Unit] を選択します。

  5. 選択したルールを XML ファイルとして保存します。

XML ファイルには、解析の初期にチェックされるコーディング ルールがリストされています。

参考

| |

トピック