静的パスの数がしきい値を上回っている
説明
この欠陥は、関数内の静的パスの数がチェッカーの定義済みしきい値を超えている関数に対して報告されます。Polyspace が、関数内の静的パスの数を計算する方法について詳しくは、パスの数を参照してください。
Polyspace® は、ユーザーがしきい値を指定しない限り、既定のしきい値として 80 を使用します。しきい値を指定できる選択ファイルを指定するには、オプション [ファイルごとにチェッカーを設定] (-checkers-selection-file) または [チェッカー アクティベーション ファイル] (-checkers-activation-file) を使用します。
polyspace-comments-import を使用して以前の解析からコメントをインポートすると、Polyspace は以前の結果のコード メトリクスのパスの数に関するレビュー情報を、このチェッカーの現在の結果にコピーします。現在の結果に同じコード メトリクスが含まれている場合、レビュー情報はそのコード メトリクスにもコピーされます。
リスク
このチェッカーに違反している場合、関数にある可能な実行パスの数が過剰である可能性があります。過剰な数の実行パスがあると、すべてのパスを網羅的にテストするのが困難になります。このような関数は、デバッグ、テスト、保守するのが困難です。
修正方法
このチェックを修正するには、コードをリファクタリングするか、チェッカーのしきい値を変更します。コードをリファクタリングする場合は、次のようにします。
制御構造を長いシーケンスに配置しないようにします。
複雑な関数を複数の関数に分割して簡素化し、テストしやすくします。
ベスト プラクティスは、開発後のリファクタリング コストを回避するために、開発の早期段階でモジュールの複雑度をチェックすることです。
例
チェック情報
| グループ: ソフトウェアの複雑度 |
| 言語: C | C++ |
頭字語: SC15
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| 既定のしきい値: 80 |
バージョン履歴
R2021a で導入