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ローカルの静的変数の数がしきい値を超えている
説明
この欠陥は、チェッカーの定義済みしきい値を超える数のローカルの静的変数が含まれる関数に対して報告されます。Polyspace が関数に含まれるローカルの静的変数の数を計算する方法について詳しくは、ローカルの静的変数の数
を参照してください。
Polyspace® は、ユーザーがしきい値を指定しない限り、既定のしきい値として 20 を使用します。しきい値を指定できる選択ファイルを指定するには、オプション [ファイルごとにチェッカーを設定] (-checkers-selection-file)
または [チェッカー アクティベーション ファイル] (-checkers-activation-file)
を使用します。
polyspace-comments-import
を使用して以前の解析からコメントをインポートすると、Polyspace は以前の結果のコード メトリクスのローカルの静的変数の数
に関するレビュー情報を、このチェッカーの現在の結果にコピーします。現在の結果に同じコード メトリクスが含まれている場合、レビュー情報はそのコード メトリクスにもコピーされます。
リスク
静的変数の内容が、さまざまな形で影響を受ける可能性があります。関数に含まれる静的変数の数が多すぎると、コードでデータが適切にカプセル化されずに、関数の間で予期しない相互依存性が生じる可能性があります。これらの要因により、コードのテストと保守が困難になります。また、診断するのが難しいバグにつながる可能性もあります。
修正方法
このチェックを修正するには、コードをリファクタリングするか、チェッカーのしきい値を変更します。コードをリファクタリングする場合は、次のようにします。
データまたはコードをカプセル化およびモジュール化して独立したものにします。
関数の間での通信には、グローバル変数や静的変数ではなく、ローカル変数を使用します。
ベスト プラクティスは、開発後のリファクタリング コストを回避するために、開発の早期段階でモジュールの複雑度をチェックすることです。
例
チェック情報
グループ: ソフトウェアの複雑度 |
言語: C | C++ |
頭字語: SC09
|
既定のしきい値: 20 |
バージョン履歴
R2021a で導入