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MISRA C++:2023 Rule 5.13.4

Unsigned integer literals shall be appropriately suffixed

R2024b 以降

説明

ルール定義

Unsigned integer literals shall be appropriately suffixed. 1

根拠

定数の符号属性は以下から判定されます。

  • 定数の大きさ。

  • 整数型の実装サイズ。

  • 定数の基数: 8 進数、10 進数、16 進数。

  • 使用されている任意の接尾辞。

符号なし整数の末尾に u または U が適切に付加されていない限り、定数が符号付きであるか符号なしであるかの判別は容易ではありません。

このルールの違反を正しくチェックするには、コンパイラおよびターゲットと同じ整数サイズを使用して静的解析ツールを構成する必要があります。

Polyspace 実装

Polyspace® は、符号なし 8 進数または 16 進数の定数に接尾辞 U が付いていない場合に、このルールの違反を報告します。

このルールの違反を正しくチェックするには、コンパイラとターゲットを指定します。詳細は、以下を参照してください。

トラブルシューティング

ルール違反が想定されるものの、Polyspace から報告されない場合は、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照してください。

すべて展開する

この例では、符号なし整数リテラル 0x8000 に接尾辞 U がありません。このリテラルは 32 ビット環境では符号付きですが、16 ビット環境では符号なしになります。16 ビット環境では、このコードはルールに違反しています。このルール違反を確認するには、-targetc-167 などの 16 ビット プロセッサに設定してください。


void foo ( )
{
auto a = 0U; // Compliant
auto b = 0x8000; //Noncompliant for a 16-bit processor
}

チェック情報

グループ: Lexical Conventions
カテゴリ: Required

バージョン履歴

R2024b で導入


1 All MISRA coding rules and directives are © Copyright The MISRA Consortium Limited 2021.

The MISRA coding standards referenced in the Polyspace Bug Finder™ documentation are from the following MISRA standards:

  • MISRA C:2004

  • MISRA C:2012

  • MISRA C:2023

  • MISRA C++:2008

  • MISRA C++:2023

MISRA and MISRA C are registered trademarks of The MISRA Consortium Limited 2021.