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MISRA C:2023 Rule 18.4
The +, -, += and -= operators should not be applied to an expression of pointer type
R2024a 以降
説明
ルール定義
The +, -, += and -= operators should not be applied to an expression of pointer type 1 .
根拠
ポインター演算で推奨される形式は、配列添字構文 ptr[expr]
の使用です。この構文は明確でポインター操作よりもエラーが発生しにくくなっています。ポインター操作では、明示的に計算した任意のポインター値により、意図していない、あるいは無効なメモリ アドレスへのアクセスが発生する可能性があります。配列のインデックス付けでも、意図していない、あるいは無効なメモリへのアクセスが発生する可能性はありますが、レビューはこちらの方が容易です。
経験の浅い C プログラマであれば、式 ptr+1
を ptr
のアドレスに 1 をプラスしたものと誤って解釈する可能性があります。ただし、新しいメモリ アドレスはポインターのターゲットのサイズ (バイト数) に依存します。この混同は予期しない動作の原因となります。
注意して使えば、++
によるポインター操作の方が自然です (たとえばメモリ テスト中の場所への連続的なアクセスなど)。
Polyspace 実装
ルール チェッカーは Pointer + Integer
、Integer + Pointer
、Pointer - Integer
などのポインターの演算にフラグを設定します。
トラブルシューティング
ルール違反を想定していてもその違反が表示されない場合、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照します。
例
チェック情報
グループ: ポインターと配列 |
カテゴリ: 推奨 |
AGC カテゴリ: 推奨 |
バージョン履歴
R2024a で導入
1 All MISRA coding rules and directives are © Copyright The MISRA Consortium Limited 2021.
The MISRA coding standards referenced in the Polyspace® Bug Finder™ documentation are from the following MISRA standards:
MISRA C:2004
MISRA C:2012
MISRA C:2023
MISRA C++:2008
MISRA C++:2023
MISRA and MISRA C are registered trademarks of The MISRA Consortium Limited 2021.