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MISRA C++:2008 Rule 4-10-2

Literal zero (0) shall not be used as the null-pointer-constant

説明

ルール定義

Literal zero (0) shall not be used as the null-pointer-constant 1

根拠

C++ では、リテラル 0 と NULL のどちらも整数と NULL ポインター定数として使用できます。ただし、0 を NULL ポインター定数として使用したり、NULL を整数として使用したりすると、開発者が混乱する可能性があります。

このルールは、リテラル 0 の使用を整数に限定します。MISRA C++:2008 Rule 4-10-1 は、NULL の使用を NULL ポインター定数に限定します。

Polyspace 実装

チェッカーは、ポインター変数への 0 の代入または 0 とポインターを含む二項演算にフラグを設定します。代入は、直接代入の場合も、0 をポインター引数として関数に渡すような間接代入の場合もあります。

トラブルシューティング

ルール違反が想定されるものの、Polyspace® から報告されない場合は、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照してください。

すべて展開する

#include <cstddef>

void checkInteger(int);
void checkPointer(int *);

void main() {
    checkInteger(0); //Compliant
    checkPointer(0); //Noncompliant
}

この例で、関数 checkPointerint * 型の引数を想定しているため、この関数の引数として 0 を使用するのは非準拠です。

チェック情報

グループ: Standard Conversions
カテゴリ: 必要

バージョン履歴

R2018a で導入


1 All MISRA coding rules and directives are © Copyright The MISRA Consortium Limited 2021.

The MISRA coding standards referenced in the Polyspace Bug Finder™ documentation are from the following MISRA standards:

  • MISRA C:2004

  • MISRA C:2012

  • MISRA C:2023

  • MISRA C++:2008

  • MISRA C++:2023

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