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CERT C++: DCL51-CPP

予約済みの識別子を宣言または定義しない

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説明

ルール定義

予約済みの識別子を宣言または定義しないようにします。1

Polyspace 実装

このチェッカーは、以下をチェックします。

  • 予約された識別子またはマクロの定義または定義解除

  • 先頭がアンダースコア以外のユーザー定義リテラル演算子

例

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問題

この問題は、標準ライブラリの予約済みの識別子、マクロ、または関数を定義、再定義、または定義解除する場合に発生します。

一般に、チェッカーは先頭がアンダースコアで次に大文字が続く識別子とマクロを、標準ライブラリ用に予約されたものと見なします。

問題

この問題は、次の形式の演算子を定義したときに発生します。

operator "" suffix
ここで、suffix は、アンダースコアで始まっていないか、アンダースコアの後に英字以外の文字 (数字や特殊文字など) が含まれています。

リスク

C++11 から、内部で数値を変換する接尾辞をリテラルに追加できます。たとえば、すべての計算を共通単位で実行するコードでは、単位変換を専用の演算子に任せ、定数値を定義するときには単位のリテラル接尾辞のみを使用できます。

この例では、リテラル接尾辞の _m と _km がそれぞれ operator"" _m() と operator"" _km() への呼び出しに解決されます。演算子によって、必ず、すべての値が同じ単位に変換されます。

constexpr long double operator"" _m(long double metres) {
    return metres;
}

constexpr long double operator"" _km(long double kilometres) {
    return 1000*kilometres;
}
...
long double minSteps = 100.0_m;
long double interCityDist = 100.0_km;

ユーザー定義のリテラル接尾辞は、アンダースコア (_) で始まる必要があります。アンダースコアで始まっていないリテラル接尾辞は、標準ライブラリで予約されています。

修正方法

ユーザー定義リテラル演算子の先頭がアンダースコアで英字のみが続くことを確認します。

チェック情報

グループ: 01.宣言と初期化 (DCL)

バージョン履歴

R2019a で導入

参考

トピック

外部の Web サイト

1 This software has been created by MathWorks incorporating portions of: the “SEI CERT-C Website,” © 2017 Carnegie Mellon University, the SEI CERT-C++ Web site © 2017 Carnegie Mellon University, ”SEI CERT C Coding Standard – Rules for Developing safe, Reliable and Secure systems – 2016 Edition,” © 2016 Carnegie Mellon University, and “SEI CERT C++ Coding Standard – Rules for Developing safe, Reliable and Secure systems in C++ – 2016 Edition” © 2016 Carnegie Mellon University, with special permission from its Software Engineering Institute.

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