AUTOSAR C++14 Rule M16-0-1

#include directives in a file shall only be preceded by other preprocessor directives or comments.

説明

ルール定義

#include directives in a file shall only be preceded by other preprocessor directives or comments.

根拠

すべての #include プリプロセッサ命令をファイルの先頭でグループにまとめると、コードが読みやすくなります。#include 命令によって、マクロが定義されているヘッダー ファイルをインクルードすることがあります。マクロの定義をインクルードする前にマクロを使用すると、予期せぬコードの動作が発生する可能性があります。

Polyspace 実装

Polyspace ^® は、#include 命令がコメントまたはプリプロセッサ命令以外のコードの後に配置されている場合に、この欠陥を報告します。Polyspace は、#include 命令が extern "C" ブロック内に配置されている場合には、このルールに対する違反を報告しません。

トラブルシューティング

ルール違反が想定されるものの、Polyspace から報告されない場合は、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照してください。

例

非準拠コードの後に配置されている #include 命令

//this comment is compliant     //Compliant
/*
    This comment is compliant
*/

#ifndef TESTING_H               //Compliant
#define TESTING_H               //Compliant

#include <iostream>             //Compliant	
using namespace std;            //Compliant
#include <exception>            //Noncompliant

#endif

プリプロセッサ命令でもコメントでもないコード ステートメントの後にインクルード命令が配置されているために、Polyspace はこのインクルード命令にフラグを設定します。

チェック情報

グループ: プリプロセッサ命令

カテゴリ: Required、Automated

バージョン履歴

R2019a で導入

R2023a: チェッカーが extern "C" ブロック内の #include 命令にフラグを設定しなくなった

extern "C" ブロックに #include 命令が含まれる場合、ルール チェッカーはこのルールの違反を報告しません。

#include <file.h>     //Compliant
extern "C" {
#include <file2.h>    //Compliant
}

R2021b: 条件付きコンパイルを使用して非表示にされるコードには、チェッカーがフラグを設定しなくなった

チェッカーは、#if や #ifdef などの条件付きコンパイル命令を使用して非表示にされるコードを無視します。

参考

AUTOSAR C++14 をチェック (-autosar-cpp14)

トピック

• コーディング規約違反のチェックおよびレビュー