メインコンテンツ

AUTOSAR C++14 Rule A1-1-1

All code shall conform to ISO/IEC 14882:2014 - Programming Language C++ and shall not use deprecated features

説明

ルール定義

すべてのコードは ISO/IEC 14882:2014 - Programming Language C++ に準拠するものとし、廃止された機能を使用してはなりません。

根拠

AUTOSAR C++14 ガイドラインは C++14 標準 (ISO/IEC 14882:2014) に基づいています。この標準の対象外である言語拡張については、これらのガイドラインでは取り扱われていません。安全かつ確実なコーディングのために AUTOSAR C++14 ガイドラインに従っていれば、コーディングは、ガイドラインの基となっている C++14 標準に準拠していることになります。

Polyspace 実装

ルール チェッカーは、C++14 標準に厳密には含まれていない言語拡張を報告します。これらの拡張は、より新しい標準に含まれているか、GCC や Microsoft® Visual C++® などの特定の方言に含まれている場合があります。このルール違反は、厳密な C++14 コンパイラで報告されるのと同様に、コンパイル エラーとして報告されます。

このルールを効果的に使用するためには、必ず Polyspace® Bug Finder™ 解析で C++14 標準を有効にしてください。詳細については、C++ 標準バージョン (-cpp-version) を参照してください。

トラブルシューティング

ルール違反が想定されるものの、Polyspace から報告されない場合は、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照してください。

すべて展開する

void AccessMemory() {
    int* ptr = nullptr; // Intentionally creating a null pointer

    __try {  // Noncompliant 
        *ptr = 42; // This line will cause an access violation exception
    }
    __finally {
        // Code here is executed whether an exception occurred or not
        if (AbnormalTermination()) {
            // Code here is executed if the try block threw an exception
        } else {
            // Code here is executed on success
        }
    }
}

この例では、Microsoft Visual C++ 言語の拡張である __try および __finally を使用しているため、ルールに違反します。代わりに、標準の C++ try-catch メカニズムを使用して例外をキャッチできます。また、C++ RAII イディオムを使用すれば、例外が存在する場合でもリソースを解放できます。

チェック情報

グループ: 一般
カテゴリ: Required、Automated

バージョン履歴

R2019a で導入