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LLA to ECI Position

緯度、経度、高度 (LLA) 座標を地心慣性 (ECI) 座標に変換します。

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ライブラリ:
Aerospace Blockset / Utilities / Axes Transformations

説明

LLA to ECI Position ブロックは、指定された時間と地球物理データに対して、指定された削減方法と協定世界時 (UTC) に基づいて、緯度、経度、高度 (LLA) 座標を地心慣性 (ECI) 位置座標に変換します。緯度と経度の値は任意の値にすることができます。ただし、緯度値が +90 および -90 の場合、極での特異性により予期しない値が返される可能性があります。

端子

入力

[μ l h] — 緯度、経度、高度

3 要素ベクトル

変換する座標の緯度、経度、高度の値を、度単位で 3 要素ベクトルとして指定します。

データ型: double

ΔUT1 — UTCと世界時の違い

スカラー

UTC と世界時 (UT1) の差 (秒単位)。ブロックはこれに対して方向余弦または変換行列を計算します。

例: 0.234

依存関係

これを有効にするには、Higher accuracy parameters を選択します。

データ型: double

ΔAT — 国際原子時とUTCの違い

スカラー

国際原子時 (IAT) と UTC の差。スカラーとして秒単位で指定され、ブロックはこれに基づいて方向余弦または変換行列を計算します。

例: 32

依存関係

このポートを有効にするには、Higher accuracy parameters を選択します。

データ型: double

[xp,yp] — 地球の極の移動

1行2列の配列

地球の極変位。x 軸と y 軸に沿った地殻の動きによる、ラジアン単位の 1 行 2 列の配列として指定されます。

例: [-0.0682e-5 0.1616e-5]

依存関係

このポートを有効にするには、Higher accuracy parameters を選択します。

データ型: double

Port_5 — 削減方法に基づく調整

1行2列の配列

削減方法に基づく調整。1 行 2 列の配列として指定されます。ポートの名前は、Reduction パラメータの設定によって異なります。

• 削減方法が IAU-2000/2006 の場合、この入力はラジアンで指定された中間基準座標系の天極 (CIP) の位置の調整です。この位置 ([d X,d Y]) は、x 軸と y 軸に沿っています。

• 削減方法が IAU-76/FK5 の場合、この入力はラジアンで指定された経度の調整 ([Δδψ, Δδε]) です。

過去の値については、国際地球回転・基準系サービス Web サイト (https://www.iers.org) を参照し、地球の向きデータのデータ/製品ページに移動してください。

例: [-0.2530e-6 -0.0188e-6]

依存関係

このポートを有効にするには、Higher accuracy parameters を選択します。

データ型: double

Port_6 — 時間増分ソース

スカラー

時間増分ソース。Clock ブロックなどのスカラーとして指定されます。

依存関係

• ポート名と時間増分は、Time Increment パラメータによって異なります。

  Time Increment 価値	ポート名
  Day	day
  Hour	hour
  最小値	最小値
  Sec	sec
  なし	ポートなし

• このポートを無効にするには、Time Increment パラメータを None に設定します。

データ型: double

出力

X_i — 元の位置

3行1列の要素ベクトル

ECI 参照システムに対する元の位置ベクトル。3 行 1 列の要素ベクトルとして返されます。

データ型: double

パラメーター

Reduction — 削減方法

IAU-76/FK5 (既定値) | IAU-2000/2006

座標を変換するための縮小法。方法は次のいずれかになります。

• IAU-76/FK5

  国際天文学連合 76/第 5 基本カタログ (IAU-76/FK5) 参照システムを使用して計算を削減します。変換の参照座標系が FK5 の場合は、この削減方法を選択します。

  メモ

  この方法では、IAU 1976 の歳差運動モデルと IAU 1980 の章動理論を使用して計算を削減します。このモデルと理論はもはや最新ではありませんが、ソフトウェアは既存の実装に対してこの削減方法を提供します。この削減方法では極移動近似が使用されるため、ブロックは方向余弦行列ではなく変換行列を計算します。

• IAU-2000/2006

  国際天文学連合 2000/2006 参照システムを使用して計算を削減します。変換の参照座標系が IAU-2000 の場合は、この削減方法を選択します。この削減方法では、P03 歳差モデルを使用して計算を削減します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: red

型: 文字ベクトル

値: 'IAU-2000/2006' | 'IAU-76/FK5'

既定の設定: 'IAU-2000/2006'

Year — 年

2013 (既定値) | 倍精度、整数、1より大きい

協定世界時 (UTC) の日付を計算する年。2013 など、1 より大きい整数の double 値を入力します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: year

型: 文字ベクトル

値: 倍精度、整数、1 より大きい

既定の設定: '2013'

Month — 月

January (既定値) | February | March | 4月 | May | June | July | August | September | October | November | December

UTC 日付を計算する月。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: month

型: 文字ベクトル

値: 'January' | 'February' | 'March' | 'April' | 'May' | 'June' | 'July' | 'August' | 'September' | 'October' | 'November' | 'December'

既定の設定: 'January'

Day — 日

1 (既定値) | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31

UTC 日付を計算する日。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: day

型: 文字ベクトル

値: '1' | '2' | '3' | '4' | '5' | '6' | '7' | '8' | '9' | '10' | '11' | '12' | '13' | '14' | '15' | '16' | '17' | '18' | '19' | '20' | '21' | '22' | '23' | '24' | '25' | '26' | '27' | '28' | '29' | '30' | '31'

既定の設定: '1'

Hour — 時

0 (既定値) | 倍精度、整数、0 から 24

UTC 日付を計算する時間。0 から 24 までの整数の double 値を入力します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: hour

型: 文字ベクトル

値: 倍精度、整数、0 から 24

既定の設定: '0'

Minutes — 分

0 (既定値) | 倍精度、整数、0 から 60

UTC 日付を計算するための分。0 から 60 までの整数の double 値を入力します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: min

型: 文字ベクトル

値: 倍精度、整数、0 から 60

既定の設定: '0'

秒 — 秒

0 (既定値)

UTC 日付を計算する秒数。0 から 60 までの整数の double 値を入力します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: sec

型: 文字ベクトル

値: 倍精度、整数、0 から 60

既定の設定: '0'

Time increment — 時間増分

Day (既定値) | なし | Hour | 最小値 | Sec

指定された日付と目的のモデル シミュレーション時間の間の時間増分。ブロックは、モデル シミュレーションからの時間増分を考慮して、計算された方向余弦行列を調整します。たとえば、Day を選択し、シミュレーション タイマーをポートに接続すると、各時間増分単位は 1 日となり、ブロックはそのシミュレーション時間に基づいて計算を調整します。

このパラメータは、時間増分入力、クロック ソースに対応します。

None を選択した場合、計算されるユリウス日付ではモデルのシミュレーション時間は考慮されません。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: deltaT

型: 文字ベクトル

値: 'None' | 'Day' | 'Hour' | 'Min' | 'Sec'

既定の設定: 'Day'

Action for out-of-range input — 範囲外ブロックの動作

なし (既定値) | 警告 | エラー

範囲外ブロックの動作は次のように指定されます。

Action	説明
なし	何も起こりません。
警告	診断ビューアに警告が表示されていますが、モデルのシミュレーションは続行されます。
Error (デフォルト)	診断ビューアでエラーが発生し、モデルのシミュレーションが停止します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: errorflag

型: 文字ベクトル

値: 'None' | 'Warning' | 'Error'

既定の設定: 'Error'

Higher accuracy parameters — より高精度なパラメータを有効にする

on (既定値) | off

次のものをブロック入力として許可するには、このチェックボックスをオンにします。これらの入力により、変換結果をより適切に制御できます。説明については入力を参照してください。

• Δ UT1

• Δ AT

• [ xp , yp ]

• [Δδψ、Δδε] または [d X、d Y ]

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: extraparamflag

型: 文字ベクトル

値: 'on' | 'off'

既定の設定: 'on'

単位 — 単位

Metric (MKS) (既定値) | English

パラメータと出力単位を指定します。

単位	位置	赤道半径	高度
Metric (MKS)	メートル	メートル	メートル
English	足	足	足

依存関係

このパラメータを有効にするには、地球モデルをEarth (WGS84)に設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: eunits

型: 文字ベクトル

値: 'Metric (MKS)' | 'English'

既定の設定: 'Metric (MKS)'

Earth model — 地球モデル

WGS84 (既定値) | カスタム

使用する地球モデル、Custom または Earth (WGS84) 。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: earthmodel

型: 文字ベクトル

値: 'Earth (WGS84)' | 'Custom'

既定の設定: 'Earth (WGS84)'

Flattening — 地球の平坦化

1/298.257223563 (既定値) | スカラー

惑星の平坦化。二重スカラーとして指定されます。

依存関係

このパラメータを有効にするには、地球モデルをCustomに設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: flat

型: 文字ベクトル

値: double スカラー

既定の設定: 1/298.257223563

Equatorial radius — 惑星の赤道半径

6378137 (既定値) | スカラー

惑星の赤道における半径。

依存関係

このパラメータを有効にするには、地球モデルをCustomに設定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: eqradius

型: 文字ベクトル

値: double スカラー

既定の設定: 6378137

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2014a で導入

参考

ECI Position to LLA