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ビデオ形式

強度と色の定義

ビデオ データは、時間の経過とともに変化する一連のイメージです。バイナリ形式または強度形式のビデオは、一連の単一イメージです。RGB 形式のビデオは 3 要素のセットにグループ分けされている一連の行列で、各行列が R、G または B の色平面を表します。

バイナリ、強度または RGB イメージの値のデータ型はそれぞれ異なる場合があります。イメージ値のデータ型によって、黒と白に対応する色や、色の不在または飽和が決まります。次の表は、各データ型の上限と下限の解釈方法をまとめています。Simulink® ツールストリップの [デバッグ] タブで、[情報のオーバーレイ][基本データ型] を選択します。

データ型

黒または色の不在

白または色の飽和

固定小数点

データ型の最小値

データ型の最大値

浮動小数点

0

1

メモ

Computer Vision Toolbox™ ソフトウェアでは、倍精度と単精度の浮動小数点を除くすべてのデータ型が固定小数点として扱われます。

たとえば、イメージ値が 8 ビットの符号なし整数である強度イメージの場合、0 が黒、255 が白を表します。イメージ値が倍精度浮動小数点である強度イメージの場合、0 が黒、1 が白を表します。イメージ値が 16 ビット符号付き整数である強度イメージの場合、-32768 が黒、32767 が白を表します。

イメージ値が 8 ビット符号なし整数である RGB イメージの場合、0 0 0 が黒、255 255 255 が白、255 0 0 が赤、0 255 0 が緑、0 0 255 が青をそれぞれ表します。イメージ値が倍精度浮動小数点である RGB イメージの場合、0 0 0 が黒、1 1 1 が白、1 0 0 が赤、0 1 0 が緑、0 0 1 が青をそれぞれ表します。イメージ値が 16 ビット符号付き整数である RGB イメージの場合、-32768 -32768 -32768 が黒、32767 32767 32767 が白、32767 -32768 -32768 が赤、-32768 32767 -32768 が緑、-32768 -32768 32767 が青をそれぞれ表します。

列優先形式で保存されたビデオ データ

MATLAB 技術計算ソフトウェアおよび Computer Vision Toolbox のブロックでは列優先のデータ編成が使用されます。ブロックのデータ バッファーには、まず最初の列からのデータ要素、次に 2 列目からのデータ要素というように順番に格納され、最後に最終列からのデータ要素が格納されます。

MATLAB 環境または Image Processing Toolbox の関数を使用してイメージやビデオ ストリームを MATLAB ワークスペースにインポートした場合、Computer Vision Toolbox のブロックでこのイメージまたはビデオ ストリームが正しく表示されます。MATLAB 環境にイメージをインポートするために独自の関数やコードを作成した場合、列優先規則を考慮しなければなりません。