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Simulink.SimulationData.LoggingInfo

信号ログ オーバーライド設定

説明

Simulink.SimulationData.LoggingInfo オブジェクトは、Simulink.SimulationData.SignalLoggingInfo オブジェクトの LoggingInfo プロパティを指定するために使用します。このオブジェクトを使用して、間引き、ログ名、データ点の数などの信号ログ オーバーライド設定を設定できます。

作成

説明

logInfoObj = Simulink.SimulationData.LoggingInfo は、既定のプロパティ値で Simulink.SimulationData.LoggingInfo オブジェクトを作成します。

logInfoObj = Simulink.SimulationData.LoggingInfo(logInfo)logInfo 引数で指定する信号ログ オーバーライド オブジェクトからプロパティ値をコピーする Simulink.SimulationData.LoggingInfo オブジェクトを作成します。

入力引数

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コンストラクターが新しい Simulink.SimulationData.LoggingInfo オブジェクトに使用するプロパティ値を含んでいる信号ログ オーバーライド設定オブジェクト。Simulink.SimulationData.LoggingInfo オブジェクトまたは Simulink.LoggingInfo オブジェクトとして指定します。

プロパティ

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信号のログ モード。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

  • true –– この信号のログを有効にします。

  • false –– この信号のログを有効にしません。

信号のログ名のソース。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

  • true — 信号のログ名をカスタム名にします。

  • false — 信号のログ名を信号名と同じにします。

NameMode プロパティが true の場合に信号に使用する信号のログのカスタム名。string または文字ベクトルとして指定します。

サンプル点のサブセットをログに記録するオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

  • true — 指定された間隔でデータ点を選択してサンプル点のサブセットをログに記録します。最初のサンプル点は常に記録されます。

  • false — すべてのサンプル点をログに記録します。

間引き値 (n)。正の整数として指定します。DecimateData プロパティが true の場合、データ点が n 個ごとにログに記録されます。

ログに記録するデータ点の数を制限するオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

  • true — ログに記録するデータ点の数を制限します。シミュレーションによって生成された最後の何個のデータ点までに制限するかを MaxPoints プロパティで指定します。

  • false — すべてのデータ点をログに記録します。

ログに記録するデータ点の最大数 (N)。正の整数として指定します。LimitDataPoints プロパティが true の場合、ログに記録される一連のデータ点にはシミュレーションによって生成された最後の N 個のデータ点が含まれます。

すべて折りたたむ

Simulink.SimulationData.LoggingInfo オブジェクトを使用して、信号の一連の信号ログ オーバーライド設定を作成できます。たとえば、間引きの設定を変更して、信号のサンプル点のサブセットをログに記録できます。

モデル sldemo_mdlref_bus を開きます。既定では、このモデルはデータを間引きしません。モデルの詳細については、Bus オブジェクトを使ったインターフェイス指定を参照してください。

mdl = "sldemo_mdlref_bus";
open_system(mdl)

信号ログ オーバーライド オブジェクトの LoggingInfo プロパティで間引き係数を指定して、COUNTERBUS 信号のサンプル点のサブセットのみをログに記録するように信号ログ設定をオーバーライドできます。最初に、Simulink.SimulationData.LoggingInfo オブジェクトを既定の設定で作成します。

logInfo = Simulink.SimulationData.LoggingInfo;

最初のサンプル点からデータ点を 10 個ごとにログに記録するように DecimateData プロパティと Decimation プロパティを変更します。

logInfo.DecimateData = true;
logInfo.Decimation = 10;

COUNTERBUS 信号の Simulink.SimulationData.SignalLoggingInfo オブジェクトを作成します。次に、COUNTERBUS 信号のデータ点のサブセットのみをログに記録するために、信号ログ オーバーライド オブジェクトの LoggingInfo プロパティを logInfo に設定します。

blkPath = "sldemo_mdlref_bus/Concatenate";
sigInfo = Simulink.SimulationData.SignalLoggingInfo(blkPath);
sigInfo.LoggingInfo = logInfo;

空の Simulink.SimulationData.ModelLoggingInfo オブジェクトを作成します。その後、信号ログ オーバーライド設定 sigInfo をモデル ログ情報オブジェクトに割り当てます。

mdlInfo = Simulink.SimulationData.ModelLoggingInfo(mdl);
mdlInfo.Signals = sigInfo;

関数 set_param を使用してモデル オーバーライド オブジェクト設定を適用します。

set_param(mdl,'DataLoggingOverride',mdlInfo)

バージョン履歴

R2012b で導入