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Fcn

指定された式を入力に適用

  • Fcn block

ライブラリ:
Simulink / User-Defined Functions

説明

Fcn ブロックは、指定された数式をその入力に適用します。式には以下の構成要素を 1 つ以上含めることができます。

  • u — ブロックへの入力。u がベクトルの場合、u(i) はベクトルの i 番目の要素を表します。最初の要素は u(1) または単独の u で表されます。

  • 数値定数。

  • 算術演算子 (+ - * / ^)。

  • 関係演算子 (== != > < >= <=) — 式は関係が真である場合に 1 を返し、それ以外の場合は 0 を返します。

  • 論理演算子 (&& || !) — 式は関係が真である場合に 1 を返し、それ以外の場合は 0 を返します。

  • かっこ。

  • 数学関数 — absacosasinatanatan2ceilcoscoshexpfloorhypotloglog10powerremsgn (MATLAB®sign と等価)、sinsinhsqrttantanh

    メモ

    Fcn ブロックでは roundfix はサポートされません。これらの丸めモードを適用するには Rounding Function ブロックを使用します。

  • ワークスペース変数 — 上記の項目のリストで認識されない変数の名前は、評価のために MATLAB に渡されます。行列またはベクトルの要素は具体的に参照されていなければなりません。たとえば、行列の最初の要素には A ではなく A(1,1) を使用します。

Fcn ブロックは、演算子の優先順位について、次の規則に従います。

  1. ( )

  2. ^

  3. + - (unary)

  4. !

  5. * /

  6. + -

  7. > < <= >=

  8. == !=

  9. &&

  10. ||

MATLAB 式とは異なり、行列計算は実行できません。また、このブロックではコロン演算子 (:) はサポートされません。

ブロック入力はスカラーまたはベクトルのいずれかになります。出力は、常にスカラーです。ベクトルの出力には Math Function ブロックの使用を検討してください。ブロック入力がベクトルで、関数が入力要素について個別に演算を行う関数 (たとえば sin 関数など) の場合、ブロックは最初のベクトル要素でのみ演算を行います。

制限

端子

入力

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Fcn ブロックは single 型または double 型の信号を受け入れて出力します。

詳細については、Simulink® ドキュメンテーションのSimulink でサポートされているデータ型を参照してください。

データ型: single | double

出力

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Fcn ブロックは single 型または double 型の信号を受け入れて出力します。

詳細については、Simulink ドキュメンテーションのSimulink でサポートされているデータ型を参照してください。

データ型: single | double

パラメーター

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入力に適用する数式を指定します。式の構成要素は上記のとおりです。式は数学的に適切な形式でなければなりません (一致するかっこの使用、適切な数の関数引数の使用など)。式には調整可能性について制限があります (制限を参照)。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: Expr
型: 文字ベクトル
値: 数式
既定の設定: 'sin(u(1)*exp(2.3*(-u(2))))'

メモ

このパラメーターは、明示的に -1 以外の値に設定されていない限り、ブロック ダイアログ ボックスに表示されません。詳細は、サンプル時間が推奨されないブロックを参照してください。

ブロックの特性

データ型

double | single

直達

はい

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

拡張機能

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C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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