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DataTypeStr パラメーターを利用したデータ型の指定
マスク パラメーターと同様に、[データ型] パラメーターもマスク エディターからマスク ダイアログ ボックスに追加できます。マスク ダイアログ ボックスに [データ型] パラメーターを追加することで、ブロックのエンド ユーザーは関連する [エディット] タイプ パラメーターの許容可能なデータ型を指定できます。マスクの定義中に、[エディット] パラメーターに対して 1 つ以上のデータ型を指定できます。ブロックのエンド ユーザーはこれらのデータ型のいずれかから選択できます。[エディット] パラメーターのデータ型を指定することで、マスク ダイアログ ボックスを通じて提供できる入力値に関するルールが定義されます。
[データ型] パラメーターを使用することで、[エディット] パラメーターの最小値と最大値を指定することもできます。[最小値] および [最大値] マスク パラメーターを使用して、これらのパラメーターを [データ型] パラメーターに関連付けることで、最小値と最大値を指定することもできます。[データ型] パラメーターは固定小数点解析の実行に使用できます。
データ型を [エディット] パラメーターに関連付ける
ブロックをマスクするモデルを開きます。たとえば、マスク パラメーターのタイプの
DataTypeStr
モデルを開きます。[Subsystem ブロック] タブで Subsystem ブロックを選択し、[マスク] グループ内で [マスクの作成] をクリックします。
メモ
既存のマスクを編集している場合、マスク エディターを開くには、[Subsystem ブロック] タブの [マスク] グループ内で [マスクの編集] をクリックします。
マスク エディターで [パラメーターとダイアログ] ペインをクリックし、[エディット]、[最小値]、[最大値]、[データ型] パラメーターを追加します。
[エディット] パラメーターのデータ型を指定するには、マスク エディターの [ダイアログ ボックス] セクションで [データ型] を選択し、[プロパティ エディター] ペインの [データ型オプション] の隣にあるボタンをクリックします。[データ型オプション] エディターにはタブ形式のユーザー インターフェイスがあり、データ型のルールに関する次のタブが含まれています。
継承ルール - データ型を決定する継承ルールを指定します。継承ルールは 3 つのカテゴリでグループ化されます。共通の Simulink ルール、カスタム ルール、および詳細な Simulink ルール。既定では、[共通の Simulink ルール] および [詳細な Simulink ルール] は [継承ルール] タブにあります。詳細なルールのセクションでは、ブレークポイント データ、定数値、ゲイン、テーブル データ、論理データ、アキュムレータ、乗算出力および Simulink からルールを継承できます。また、入力と同じ語長をもつことも、すべての端子で同じデータ型をもつこともできます。MATLAB® 検索パスにカスタム継承ルールが登録されている場合にのみ、カスタム ルールが [継承ルール] タブに一覧表示されます。一部の継承ルールの定義については、データ型の継承ルールを参照してください。
組み込み型: 1 つ以上の組み込みの Simulink® データ型 (
double
やsingle
など) を指定します。詳細については、Simulink でサポートされているデータ型を参照してください。固定小数点: 固定小数点データ型のスケーリング モードおよび符号付きモードを指定します。詳細については、固定小数点データ型の指定を参照してください。
ユーザー定義: バス オブジェクト、列挙 (enum) データ型、または string を指定します。詳細については、列挙データ型の指定、バス オブジェクト データ型の指定およびSimulink の stringを参照してください。
関連付け: データ型パラメーターと [エディット] パラメーターを関連付けます。[最小値] および [最大値] パラメーターを [エディット] パラメーターに関連付けることもできます。
ルールの選択を保存するには、[データ型オプション エディター] で [OK] をクリックします。
変更を保存してマスク エディターを終了するには [OK] をクリックします。
DataTypeStr をプログラムによって表示する
MATLAB コマンド ウィンドウで Simulink.Mask.get
コマンドを使用して、ブロック マスクに指定されたデータ型の値を表示できます。MATLAB では、事前定義された用語を使用してコマンド ラインでデータ型の情報を表します。
モデル例の DataTypeStr パラメーターをプログラムで確認するには、モデルマスク パラメーターのタイプを調べます。
maskobj = Simulink.Mask.get(gcb)
maskobj = Mask with properties: Type: '' Description: '' Help: '' Initialization: '' SelfModifiable: 'off' Display: '' IconFrame: 'on' IconOpaque: 'opaque' RunInitForIconRedraw: 'off' IconRotate: 'none' PortRotate: 'default' IconUnits: 'autoscale' Parameters: [1×4 Simulink.MaskParameter] BaseMask: [0×0 Simulink.Mask] ParameterConstraints: [0×0 Simulink.Mask.Constraints] BlockConstraintRules: [0×0 Simulink.Mask.BlockConstraints] ConstraintParamAssociator: [0×0 Simulink.Mask.ConstraintParamAssociator]
maskobj.getParameter('DataTypeStrParameter')
ans = MaskParameter with properties: Type: 'unidt({a=4|2|3|1}{i=Inherit: auto|Inherit: Inherit via internal rule}{b=double|single})' TypeOptions: {0×1 cell} Name: 'DataTypeStrParameter' Prompt: 'Output data type' Value: 'Inherit: auto' Evaluate: 'on' Tunable: 'off' NeverSave: 'off' Hidden: 'off' ReadOnly: 'off' Enabled: 'on' Visible: 'on' ShowTooltip: 'on' Callback: '' Alias: ''
[DataTypeStr] パラメーターに対して定義されたプロパティが結果として表示されます。この例では、指定されたデータ型オプションの用語を定義します。
Type: 'unidt({a=4|2|3|1}{i=Inherit: auto|Inherit: Inherit via internal rule}{b=double|single})'
ここで、Type
は [DataTypeStr] パラメーターに指定された値を表示します。また、次のような定義があります。
a
は [関連付け] を定義し、その対応する値は4
、2
、3
、1
です。これらの値はパラメーターのインデックス番号であり、順番に [DataTypeStr]、[最小値]、[最大値]、および [エディット] パラメーターを表しています。i
は [継承ルール] とその対応する値をInherit: Same as first input
として定義します。b
は [組み込み型] とその対応する値をdouble
およびsingle
として定義します。