大文字小文字の区別、およびスペースの有無の区別
MATLAB® コードでは大文字小文字が区別されますが、配列を定義する場合以外は空白スペースの有無は区別されません。
大文字と小文字
MATLAB コードでは、変数、ファイル、および関数での大文字小文字の区別について、完全一致を使用してください。たとえば変数 a
は、A
として扱うことはできません。関数に名前を付けるときには、小文字だけを使用するのがベスト プラクティスです。これは、Microsoft® Windows® プラットフォームと UNIX®1
プラットフォームを両方使用している場合、ファイル システムが大文字と小文字を区別して動作するため、特に有効です。
関数 help
を使用するときには、関数名を残りのテキストと区別するために、関数名はすべて大文字 (たとえば PLOT
) で表示されます。Oracle® Java® ソフトウェアとの橋渡し役を果たすいくつかの関数では、実際には大文字と小文字が混合した表記を使用するので、コマンド ライン ヘルプとドキュメンテーションはそれを厳密に反映しています。
スペース
-
、:
、( )
などの演算子の前後に空白を入力するかどうかは、自由に決められます。空白を入力すれば文字列が読みやすくなります。たとえば、MATLAB は以下のステートメントを同じものとして解釈します。
y = sin (3 * pi) / 2 y=sin(3*pi)/2
ただし、空白は、水平連結では区切り記号として機能します。行ベクトルを定義する場合、空白とコンマを交互に使用して、次のように要素を区切ることができます。
A = [1, 0 2, 3 3]
A = 1 0 2 3 3
[1 sin (pi) 3]
では、[1 sin(pi) 3]
とまったく異なる結果が得られます。[1 sin (pi) 3]
Error using sin
Not enough input arguments.
[1 sin(pi) 3]
ans = 1.0000 0.0000 3.0000
1 UNIX is a registered trademark of The Open Group in the United States and other countries.