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TCP/IP 通信の概要

伝送制御プロトコル (TCP) とは、インターネット プロトコル (IP) の上の層にあるトランスポート プロトコルで、最もよく使用されているネットワーク プロトコルの 1 つです。MATLAB® TCP/IP クライアント サポートは、RAW ソケット通信を使用して、MATLAB からリモート ホストに接続してデータの読み書きを可能にします。たとえば、リモートの気象計に接続してデータを取得し、そのデータをプロットすることができます。

  • 接続ベースのプロトコル — 通信リンクの両端点は、通信の間常に接続されていなければなりません。

  • ストリーミング プロトコル — TCP/IP は、接続の片方の端点からもう一方の端点に転送される長いデータ ストリームと、反対向きに流れるもう 1 つの長いデータ ストリームをもちます。一方の端点の TCP/IP スタックは、データ ストリームをパケットに分割してそれらのパケットを送信することを担当し、他方の端点のスタックはパケット ヘッダーの情報を使用してパケットをデータ ストリームに組み立てなおすのを担当します。

  • 信頼性のあるプロトコル — TCP/IP が送信するパケットには、固有のシーケンス番号が含まれます。開始シーケンス番号は、通信の開始時に他方の側に通知されます。受信側は各パケットを承認し、承認にはシーケンス番号が含まれるため、送信側はどのパケットが承認されたかがわかります。送信側は受信したパケットごとに肯定応答を取得するため、パケットが到着しなかった場合は認識し、再送信できます。また、シーケンスから外れて到着するパケットは、受信側で組み立てなおすことができます。

    送信側は、(最初のいくつかのパケットから) パケットが送信され承認を受信するまでに平均でどれくらいかかるかがわかるため、タイムアウトを設定できます。

サーバーまたはハードウェアに TCP/IP 接続を作成して、読み取り/書き込み操作を実行できます。関数 tcpclient を使用して接続を作成し、関数 write および read を使用して同期的にデータの読み取りと書き込みを行います。

参考

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