グラフィックス オブジェクト ハンドル
ハンドルで可能な処理
ハンドルは、グラフィックス オブジェクトの特定のインスタンスを参照します。オブジェクトのハンドルを使用して、オブジェクトのプロパティ値の設定とクエリが可能です。
グラフィックス オブジェクトを作成すると、オブジェクトのハンドルを変数に保存できます。以下に例を示します。
x = 1:10;
y = x.^2;
plot(x,y);
h = text(5,25,'*(5,25)');
変数 h
は、点 5,25
の特定の text オブジェクト '*(5,25)'
を参照しています。ハンドル h
を使用して、この text オブジェクトのプロパティのクエリと設定を行います。
フォント サイズの設定:
h.FontSize = 12;
フォント サイズの取得:
h.FontSize
ans = 12
変数 h
のコピーを作成します。コピーは同じオブジェクトを参照します。たとえば、以下のステートメントはオブジェクトでなくハンドルのコピーを作成します。
hNew = h;
hNew.FontAngle = 'italic';
h.FontAngle
ans = italic
ハンドルで不可能な処理
ハンドル変数はオブジェクトです。ハンドルを数値や文字、その他の型に変換するハンドル操作は実行しないでください。たとえば、以下の操作は実行できません。
ハンドルに対して算術演算を実行する。
ハンドルを論理値に変換せずに、論理ステートメント内で直接使用する。
論理ステートメント内で Figure ハンドルの数値 (整数) を利用する。
ハンドルを数値配列内のデータと結合する。
ハンドルを文字ベクトルに変換するか、文字ベクトルの操作にハンドルを使用する。