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dsp.SignalSource

ワークスペースからの変数のインポート

説明

SignalSource オブジェクトは、MATLAB® ワークスペースから変数をインポートします。

MATLAB ワークスペースから変数をインポートするには、次のようにします。

  1. dsp.SignalSource オブジェクトを作成し、そのプロパティを設定します。

  2. 関数と同様に、引数を指定してオブジェクトを呼び出します。

System object の機能の詳細については、System object とはを参照してください。

作成

説明

src = dsp.SignalSource は、Signal プロパティで指定された変数を一度に 1 つのサンプルまたはフレームで出力する信号ソース System object™ src を返します。

src = dsp.SignalSource(signal,spf) は、Signal プロパティが signal に設定され、SamplesPerFrameプロパティが spf に設定された信号ソース オブジェクト src を返します。

src = dsp.SignalSource(Name,Value) は、指定した各プロパティが指定の値に設定された信号ソース オブジェクト src を返します。

プロパティ

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特に指定がない限り、プロパティは "調整不可能" です。つまり、オブジェクトの呼び出し後に値を変更することはできません。オブジェクトは呼び出すとロックされ、ロックを解除するには関数 release を使用します。

プロパティが "調整可能" の場合、その値をいつでも変更できます。

プロパティ値の変更の詳細については、System object を使用した MATLAB でのシステム設計を参照してください。

信号のインポート元となるワークスペース変数の名前、または信号を指定する有効な式を指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | fi
複素数のサポート: あり

各出力フレームにバッファリングするサンプルの数を指定します。Signal プロパティで 3 次元配列を指定する場合、このプロパティは 1 でなければなりません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

指定したすべての信号サンプルが生成された後の出力を、'Set to zero''Hold final value'、または 'Cyclic repetition' のいずれかとして指定します。

使用法

構文

説明

Y = src() は、インポートされた信号の各列からデータの 1 つのサンプルまたはフレームを出力します。インポートされる信号は、SignalSource System object srcSignal プロパティに指定した変数または式です。

出力引数

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インポートされた信号の各列からのデータの 1 つのサンプルまたは 1 つのフレーム。スカラー、ベクトル、または行列として返されます。出力信号の列数は、インポートされた信号 Signal の列数と一致します。出力信号の行数は、SamplesPerFrame プロパティで指定された値と一致します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | fi
複素数のサポート: あり

オブジェクト関数

オブジェクト関数を使用するには、System object を最初の入力引数として指定します。たとえば、obj という名前の System object のシステム リソースを解放するには、次の構文を使用します。

release(obj)

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isDone信号リーダー オブジェクトのファイル終端ステータス
stepSystem object のアルゴリズムの実行
releaseリソースを解放し、System object のプロパティ値と入力特性の変更を可能にします。
resetSystem object の内部状態のリセット

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一度に 1 つのサンプルを出力する信号ソースを作成します。

src1 = dsp.SignalSource;
src1.Signal = randn(1024,1);
y1 = zeros(1024,1);
idx = 1;
while(~isDone(src1))
    y1(idx) = src1();
    idx = idx + 1;
end

ベクトルを出力する信号ソースを作成します。

src2 = dsp.SignalSource(randn(1024,1),128);
y2 = src2(); % y2 is a 128-by-1 frame of samples

アルゴリズム

このオブジェクトは、Signal From Workspace ブロックのリファレンス ページで説明されているアルゴリズム、入力、および出力を実装しています。オブジェクト プロパティはブロック パラメーターに対応しますが、System object には [サンプル時間] または [入力長がフレーム サイズで均等に分割されない場合は警告] ブロック パラメーターに対応するプロパティがありません。

拡張機能

バージョン履歴

R2012b で導入

参考

関数

オブジェクト