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dsp.ArrayVectorDivider

(削除済み) 指定次元に沿ったベクトルによる配列の除算

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dsp.ArrayVectorDivider は削除されました。代わりに ./ 演算子を使用してください。詳細については、互換性の考慮事項を参照してください。

説明

ArrayVectorDivider オブジェクトは、配列をベクトルで指定の次元に沿って除算します。

配列をベクトルで指定の次元に沿って除算する方法は次のとおりです。

  1. 配列-ベクトル除算オブジェクトを定義および設定します。構築を参照してください。

  2. step を呼び出して、dsp.ArrayVectorDivider のプロパティに従い、配列を除算します。step の動作は、ツールボックスの各オブジェクト固有のものです。

メモ

R2016b 以降では、step メソッドを使用して、System object™ によって定義された演算を実行する代わりに、引数を関数であるかのように使ってオブジェクトを呼び出すことができます。たとえば、y = step(obj,x) と y = obj(x) は同等の演算を実行します。

構築

avd = dsp.ArrayVectorDivider は、入力配列をベクトルの要素で配列の最初の次元に沿って除算する配列-ベクトル除算オブジェクト avd を返します。

avd = dsp.ArrayVectorDivider('PropertyName',PropertyValue,...) は、各プロパティが指定の値に設定された配列-ベクトル除算オブジェクト avd を返します。

プロパティ

Dimension

入力をベクトルの要素で除算する対象の次元

入力配列をベクトルの要素で除算する対象の次元を正の整数として指定します。既定の設定は 1 です。

VectorSource

ベクトルのソース

ベクトルの値のソースを Input port または Property として指定します。既定の設定は Input port です。

Vector

ベクトルの値

ベクトルの値を指定します。このプロパティは、VectorSource プロパティを Property に設定した場合に適用されます。既定の設定は [0.5 0.25] です。このプロパティは調整可能です。

 固定小数点プロパティ

メソッド

stepベクトルによる配列の除算
すべての System object に共通
release

System object のプロパティ値の変更の許可

例

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メモ

R2016a 以前のリリースを使用している場合、それぞれのオブジェクトの呼び出しを等価な step 構文で置き換えてください。たとえば、obj(x) は step(obj,x) になります。

avd = dsp.ArrayVectorDivider;
a = ones(2);
x = [2 3]';
y = avd(a, x)
y = 2×2

    0.5000    0.5000
    0.3333    0.3333

アルゴリズム

このオブジェクトは、Array-Vector Divide ブロックのリファレンス ページで説明されているアルゴリズム、入力、および出力を実装しています。オブジェクト プロパティはブロック パラメーターに対応しますが、以下の場合を除きます。

配列-ベクトル除算オブジェクトには、データ出力についての [Minimum] または [Maximum] のオプションはありません。

拡張機能

バージョン履歴

R2012a で導入

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R2023a: dsp.ArrayVectorDividerSystem object は削除済み

dsp.ArrayVectorDivider System object は削除されました。代わりに ./ 演算子を使用してください。

コードの更新

次の表は、./ 演算子を使用するように既存のコードを更新する方法を示しています。

非推奨の使用方法推奨される代替案

最初の次元に沿った除算 (列方向)

avd = dsp.ArrayVectorDivider(Dimension=1);
a = ones(2);
x = [2;3];
y = avd(a,x)
y = 2×2

     0.5    0.5
     0.333  0.333

最初の次元に沿った除算 (列方向)

y = a ./ x
y = 2×2

     0.5    0.5
     0.333  0.333

2 番目の次元に沿った除算 (行方向)

avd = dsp.ArrayVectorDivider(Dimension=2);
a = ones(2);
x = [2;3];
y = avd(a,x)
y = 2×2

     0.5   0.333
     0.5   0.333

2 番目の次元に沿った除算 (行方向)

y = a ./ x'
y = 2×2

     0.5   0.333
     0.5   0.333

Nth 番目の次元に沿った除算

d = [3 10 2 3 4];
a = randn(d);

配列を 4 番目の次元に沿ってベクトルで除算します。

N = 4;
avd = dsp.ArrayVectorDivider(Dimension=N);
x = randn(1,d(N));
y = avd(a,x);

Nth 番目の次元に沿った除算

C = repmat({1},1,length(d));
C{N} = ':';
xN(C{:}) = x;
yNew = a ./ xN
all(y == yNew,'all')
ans =

  logical

   1