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mskmod

最小偏移変調変調

構文

y = mskmod(x,nsamp)
y = mskmod(x,nsamp,dataenc)
y = mskmod(x,nsamp,dataenc,ini_phase)
[y,phaseout] = mskmod(...)


説明

y = mskmod(x,nsamp) は、差分符号化最小偏移変調 (MSK) 変調を使用して、メッセージ信号 x の変調の複素エンベロープ y を出力します。x の要素は 0 または 1 でなければなりません。nsamp は y のシンボルあたりのサンプル数を示し、正の整数でなければなりません。MSK 変調器の初期位相は 0 です。x が複数の行と列をもつ行列の場合、この関数は列を独立したチャネルとして取り扱い、個別に処理します。

y = mskmod(x,nsamp,dataenc) は MSK のデータを符号化する方法を指定します。dataenc は差分符号化 MSK では 'diff'、非差分符号化 MSK では 'nondiff' です。

y = mskmod(x,nsamp,dataenc,ini_phase) は MSK 変調器の初期位相を指定します。ini_phase は、長さが y のチャネル数で、値が pi/2 の整数倍である行ベクトルです。dataenc の既定値のオーバーライドを回避するには、dataenc を [] に設定します。

[y,phaseout] = mskmod(...) は y の最終位相を返します。これは、差分符号化 MSK でこれ以降のビット ストリームを変調するときに位相連続を保持するのに便利です。phaseout は ini_phase 入力と同じ次元をもち、値 0、pi/2、pi、3*pi/2 を想定します。

例

MSK 信号のアイ ダイアグラム

ランダムなバイナリ信号を生成します。

x = randi([0 1],100,1);

データを MSK 変調します。

y = mskmod(x,8,[],pi/2);

AWGN チャネルを通して信号を渡します。アイ ダイアグラムを表示します。

z = awgn(y,30,'measured');
eyediagram(z,16);

参考文献

[1] Pasupathy, S., "Minimum Shift Keying: A Spectrally Efficient Modulation". IEEE Communications Magazine, July, 1979, pp. 14–22.

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

mskdemod | fskmod | fskdemod | comm.MSKModulator