Beyond 5G:AIの無線通信への適用法
概要
人工知能(AI)は、私たちの生活や仕事においてハードウェア/ソフトウェアが果たす役割を大きく変えようとしています。各技術分野において、AIを利用することで競争上の優位性を獲得しており、無線通信業界においてもAI活用のトレンドは、例外ではありません。
次世代の無線システムは、過酷な環境下で動作する必要があり、様々な種類の干渉がシステムレベルの課題を増大させます。無線通信受信器は、効率的なスペクトル管理を必要とするシステムに多数のアプリケーションがあります。この厳しい状況のなか、無線通信では、今までの技術に加えてAIの活用が進んでいく事が期待されています。
MATLAB/Simulink はアルゴリズム開発、データ解析、可視化、シミュレーションのための統合開発環境です。近年は、AI分野の機械学習やディープラーニングなどの認知アルゴリズムから通信システムのアルゴリズム開発、伝播シミュレーションまで幅広いソリューションを強化しています。アルゴリズム開発からモデリング、シミュレーション、仮想テスト、自動コード生成、実装までの一連の開発プロセスを単一環境で実現し、開発を加速します。
本セミナーでは、今後の無線通信分野でのAI適用法についてご紹介をし、MATLABでの無線通信とAIの適用についてデモを実施いたします。また、近年の電波伝搬シミュレーションの需要を受けて、GUIを利用した電波伝搬シミュレーションのソリューションの紹介も合わせて実施いたします。
ハイライト
- 無線通信システムへのAI活用事例
- MATLAB環境でのディープラーニング ワークフロー
- 初心者でも利用可能な電波伝搬ツール
講演者について
初井良治(はつい よしはる)
MathWorks アプリケーションエンジニア
RF、信号生成、解析用計測機器およびRF、システム解析ツールを活用し、放送、無線通信機器開発向けにカスタムも含むソリューション提供するエンジニアを経て、2012年より現職に就く。RF ミクスドシグナル関連、LTE、5GおよびWLAN等の各種規格の通信システムの各種支援を行う。
田中 明美 (たなか あけみ)
MathWorks シニアアプリケーションエンジニア
セルラーシステム基地局向けLSI/FPGA開発に従事。無線通信向けプロトタイプハードウェアのエンジニアを経て、2009年より現職。ローカル5G、Bluetooth、衛星通信などの通信システムを中心に、信号処理、画像処理、およびHDLの実装の支援を行う。また、電子情報通信学会/スマート無線研究会(SR)の幹事団としても活動している。
録画: 2021 年 7 月 20 日