主な機能

  • モデル ガイドライン違反を特定する編集時チェック機能
  • MAAB スタイル ガイドラインと信頼性の高いシステム設計ガイドライン (DO-178、ISO 26262、IEC 61508、IEC 62304) の準拠性のチェック
  • セキュアコーディング標準 (CERT C、CWE、ISO/IEC TS 17961) の準拠性チェック
  • モデル アドバイザーの設定エディターによるカスタム チェック作成
  • モデル サイズ、複雑度、可読性の計算用メトリクス
  • メトリクスおよびプロジェクト ステータスの統合ビューを提供するダッシュボード
  • クローン検出とモデル変換によるモデルのリファクタリング

準拠違反を特定してその場で修正できるので、手戻りがありません。


標準準拠によるモデル品質のチェック

Simulink Check™ は、スタイル ガイドラインおよびモデリング標準への準拠の検証にすぐに使用できるチェックを提供します。事前に定義されたチェックは、高信頼性ソフトウェアを開発するための DO-178C、DO-331、ISO 26262、IEC 61508、EN 50128、IEC 62304 規格などの業界標準、および MathWorks Automotive Advisory Board (MAAB) スタイル ガイドラインをサポートしています。MISRA C:2012 への準拠性チェックと、CERT C、CWE、ISO/IEC TS 17961 などのセキュアコーディング標準チェックが含まれ、モデルおよび生成コードの品質とセキュリティの向上に役立ちます。モデル アドバイザー ツールを使用して、個別のチェックや一連のチェックを実行できます。各チェックには、特定された問題、警告およびエラーを解決するための詳しいドキュメンテーションや推奨事項が添付されています。特定された問題に対処するための修正措置を実行することもできます。

モデル アドバイザーを使用してモデリング標準への準拠を検証します

モデルおよびガイドライン ドキュメンテーションで強調表示されたモデリング ガイドライン違反のブロック。


高信頼性システムの開発のサポート

高信頼性システム モデリング ガイドラインは、モデルベース デザインを使用してクリティカル システムのモデル作成およびコード生成を行う際に役立ちます。このガイドラインに従うことで、完全かつ明瞭で、静的に確定的であり、ロバストで検証可能なモデルを開発できます。このガイドラインには、設定、ブロックの使用、ブロック パラメーターが含まれます。Simulink Check では、DO-178C、DO-331、ISO 26262、IEC 61508、IEC 62304、EN 50128 などの信頼性の高いガイドラインで参照される安全規格への事前定義された準拠性チェックを提供することで、これらのガイドラインに対する準拠性が自動でチェックされます。

DO-178、ISO 26262、IEC 61508、IEC 62304、EN 50128 などのサポート対象の業界標準に対し、Simulink Check が適格であることを証明するには、IEC Certification Kit (ISO 26262 および IEC 61508 用) および DO Qualification Kit (DO-178 用) を使用してください。

DO-178C、DO-331、ISO 26262、IEC 61508、IEC 62304、EN 50128 などの業界標準への準拠をサポートするチェック。


セキュリティで保護されたコーディング標準のチェック

Simulink Check が提供する静的解析チェックは、セキュリティの高いモデルの開発およびCERT C、CWE、ISO/IEC TS 17961 といったセキュアコーディング標準に準拠するコードの生成をサポートします。このチェックにより、コンフィギュレーション パラメーター、非推奨ブロック、不適切なブロックの使用などのセキュリティの脆弱性につながる構造、および一般的なソフトウェアの脆弱性を排除できます。Simulink Design Verifier™ をお持ちの場合は、形式的手法を用いて高度なチェックを起動し、デッド ロジック、ゼロ除算、範囲外の配列、最大/最小値の違反など、発見が難しい脆弱性を特定できます。

セキュリティの脆弱性につながる構造を特定します。


編集中のエラー特定および修正

Simulink Check の編集時チェック機能は、モデルの編集中に標準およびガイドラインのチェック違反を通知します。スペル チェックによりドキュメント内のスペルミスを回避できるように、編集中にエラーを修正して問題に対処することで、開発プロセスの後工程でのコストのかかるやり直し作業や追加テストを回避できます。

編集時チェック機能では、問題が検出されるとモデルに通知が表示され、注意を喚起します。問題に関する詳細情報を確認したり、今後の警告からその問題を除外することができます。問題を修正したら、問題が解決されたことがすぐに表示されます。

設計時にモデルに潜在的規格準拠の問題を検出や修正

モデル内の潜在的な標準準拠違反の問題を設計時に検出し、修正できます。


モデル チェックの設定、カスタマイズ、自動化

モデルが独自の標準やガイドラインに準拠していることを確認するには、モデル アドバイザー API と設定エディターを使用して独自のモデル アドバイザー チェックを作成します。また、組み込みのモデリング準拠や業界標準を変更し、エラーの生成やモデルの自動修正など、モデル アドバイザーの動作をカスタマイズできます。モデル アドバイザーの設定エディターでは、特定の準拠性目標に即したモデル アドバイザー チェックを開発チーム全体で整理、フィルタリング、展開することが可能です。

Parallel Computing Toolbox™ を使用して、バッチ モードにより 1 台または複数のマシンで並行してチェックを実行することで、準拠性の検証を自動化または高速化できます。準拠性チェックの結果は、モデル アドバイザー内または解析実行後に作成される HTML レポートに表示されます。

モデル アドバイザー の設定エディターで、特定の標準やガイドラインに合わせた独自のモデル アドバイザー チェックを設定することが可能です。


モデル メトリクスの測定と表示

Simulink Check は、DO-178、DO-331、IEC 61508、IEC 62304、ISO 26262、EN 50128 といった標準に準拠するよう、モデルのサイズ、複雑度、可読性を評価するためのモデル メトリクスを生成します。このメトリクスは、コンパクトで移植とレビューが可能な明確なモデルを開発するためのガイダンスを提供します。メトリクスは以下のカテゴリに分かれています。

  • カウント
  • 複雑性
  • 可読性
  • 準拠性

モデル メトリクス API を使用すると、これらのメトリクスをプログラムによって計算させたり、カスタム モデル メトリクスを作成したりすることが可能です。

サイズ、複雑度、可読性の各要件に準拠するようにモデルとコードを評価します。プログラムによるメトリクス データの集計および自動解析も可能です。


ダッシュボードに統合メトリクスを表示

メトリクスは開発プロセス中に複数のモデルベース デザイン ツールから集められます。メトリクス ダッシュボードでは、複数のソースからのメトリクスが 1 つの画面表示に統合されるため、モデルベース デザイン プロジェクトの品質を詳細に把握できます。モデルのサイズ、コードの行数、標準準拠性チェックのステータス、複雑度、その他の情報が表示されます。問題が検出され、さらなる対応が必要な箇所にはヒントが表示されるので、モデル内の問題の多いい箇所を容易に特定できます。ダッシュボードをクリックするだけで、対話形式でより詳細な情報を入手し、必要に応じて修正を自動適用することが可能です。

1 つの画面表示に複数のソースからのメトリクスが統合されるため、現在のプロジェクト ステータスの詳細を把握できます。


モデルのリファクタリングによる設計の改善およびコンポーネントの再利用


モデリング クローンの検出とリファクタリング

大規模で複雑なモデルでは、再利用可能なライブラリによる設計を最適化する可能性を特定できない場合があります。重複機能 (クローン) は、開発者がコピーおよび貼り付けを行うことで簡単にモデルへの追加ができてしまうため、エラーが設計全体に伝播されます。Simulink Check に実装されているモデリング クローンの特定ツールを使用してモデルを解析し、再利用可能なライブラリによる自動的にリファクタリング可能な重複モデリング パターンを特定することで、保守性を向上して設計の複雑度を軽減できます。

Simulink Verification and Validationでモデルの重複パターンを検出し、再利用可能なコンポーネントにリファクタリング。

重複モデリング パターンまたはクローンを検出し、自動的にライブラリに置き換えてリファクタリングします。


コンポーネントの再利用性および設計効率が高いモデルに変換

Simulink Check のモデル トランスフォーマー ツールは、リファクタリング可能なモデリング パターンを特定し、再利用性および保守性を高めるためにモデルのコンポーネント化を促進します。モデル トランスフォーマー ツールは、バリアント変換に使用するシステム定数を特定し、適格なブロックを特定した後、ブロックをバリアント サブシステムやバリアント ソース ブロックに置き換えることでモデルをリファクタリングします。また、特定されたモデリング パターンのレポートを生成し、リファクタリング時にアップグレードするパターンを選択できます。

モデル トランスフォーマーでバリアント変換可能なパターンを特定し、設計を改善。