MATLAB の新機能

データの前処理と解析、スクリプトとアルゴリズムの記述、アプリの構築のほか、チームベースのソフトウェア開発のための新しいツールを追加。

そして、MATLAB のパフォーマンスが一段と向上しました。これらの機能について詳しく見ていきましょう。

環境

新機能 エディター: コード リファクタリングやブロック編集の新機能と、コードの候補表示と補完、デバッガーの改善 (R2021b)

新機能 ライブエディター コントロール: スライダー、ドロップダウンリスト、チェックボックス、編集フィールドに既定値を設定 (R2021b)

  • 変数をドロップダウン項目やスライダーの値に関連付けて、ライブスクリプトで動的なコントロールを作成 (R2021a)

新機能 ライブエディター アニメーション: 対話型インターフェイスを使用してアニメーションを制御 (R2021a)、アニメーションをムービーやアニメーション GIF にエクスポート (R2021b)

新機能ライブエディター フォント: settings を使用して、プログラムでフォントの名前、スタイル、サイズ、色を変更 (R2021a)

ライブエディター ブックマーク: 別の行にすばやく移動 (R2021a)

iOS でのライブエディター: iPhone や iPad から MATLAB Mobile でライブスクリプトを作成、編集、実行 (R2020b)

ライブエディター タスク: パラメーターを調整、結果を参照し、コードを自動生成 (R2020a、R2019b)

アプリの作成

App Designer を利用すると、ソフトウェア開発の専門家でなくても完成度の高いアプリを作成できます。

新機能 コードをバックグラウンドで実行: 並列言語を使用して、より応答性の高いアプリを作成 (R2021b)

新機能 関数 addStyle: ツリー UI コンポーネントのノードとレベルにスタイルを追加 (R2021b)

新機能 App Designer: コードビューでライブエディターのツールとショートカットを使用 (R2021b)

  • 設計ビューキャンバスでのズームとパン (R2021a)

関数 uihyperlink: アプリおよび App Designer キャンバスにクリック可能なリンクを追加して構成 (R2021a)

関数 uitree: アプリおよび App Designer キャンバスにチェック ボックス ツリーを追加して構成 (R2021a)

関数scroll: プログラムでテーブル UI コンポーネント内の場所にスクロール (R2021a)

Icon プロパティ: UI Figure ウィンドウや、ツールバーのプッシュ/切り替えツールのカスタムアイコンを指定 (R2020b)

比較ツール: App Designer アプリの差分の取得およびマージ (R2020b)

UI のカスタム コンポーネント: 独自のクラスを作成して、アルゴリズムをカプセル化した複合 UI コンポーネントのほか、グラフィックスや UI オブジェクトを作成 (R2020b)

関数 exportapp/getframe: アプリの画像の取得および保存 (R2020b)

データのインポートと解析

さまざまなソースに対応したデータへのアクセス、整理、クリーニング、および解析

新機能 ファイル I/O:XML、HTML、Microsoft Word ファイルの table、timetable、struct への直接の読み込みおよび書き出し (R2021b、R2021a、R2020b)

新機能 関数 sftp: SFTP サーバーに安全に接続してデータを読み取り (R2021b)

新機能  ライブエディター タスク: データのグループを対話的に要約、変換、フィルタリング ([グループ別に計算])、データのセンタリングおよびスケーリングを実行 ([データの正規化]) (R2021b)

  • MATLAB コードを自動生成するタスクで table と timetable を操作 (R2020a)
  • 対話的にデータを前処理 (R2019b)

新機能 関数 trenddecomp: データ内の長期的および季節性の傾向を検出 (R2021b)

新機能 関数 timeseries2timetable: timeseries オブジェクトを timetable に変換 (R2021b)

新機能 HDF5: シングルライター/マルチリーダー (SWMR)、仮想データセット (VDS)、メタデータキャッシュの微調整などの HDF5 バージョン 1.10 のサポート (R2021b)

新機能 NetCDF: NC_STRING データの読み取りと書き込みなどの NetCDF バージョン 4.7.4 のサポート (R2021b)

高度な XML 処理用の MATLAB API: XML 処理用の MATLAB API を使用した XML ファイルの作成、変換、クエリ (R2021a)

データの可視化

新しいプロット関数とカスタマイズ機能でデータを可視化

新機能 [プロットの作成] ライブエディター タスク: 生成されたプロットを可視化 (R2021b)

  • 対話的にプロットを作成してコードを生成 (R2021a)

新機能 table データのプロット: table をプロット関数に直接渡すことで、散布図、バブルチャート、swarm チャートを作成 (R2021b)

新機能 関数 portgraphics: グラフィックをキャプチャして既存の PDF に追加 (R2021b)

関数 bblecloud: 部分と全体の関係を可視化 (R2021a)

関数 bubblechartbubblechart3polarbubblechart: 2D、3D、極座標でのバブルチャートの作成 (R2020b)

関数 swarmchart: 離散データの分布を可視化 (R2020b)

関数 exportgraphicscopygraphics: ワークフロー公開のサポートが強化されたグラフィックスの保存およびコピー (R2020a)

関数 tiledlayout: レイアウトの配置、入れ子、およびグリッドサイズの変更 (R2020a)

ビッグデータ

大幅な変更を加えることなく、現在の解析をビッグデータに拡張

新機能 データストアのパフォーマンス: データストアで FileSet オブジェクトを指定し、パフォーマンスを改善 (R2021b)

データストア: 並列処理でデータストアからすべてのデータを読み込み (R2021a)、データストアを結合して変換 (R2019a)

データストアの書き込み:データ エンジニアリングおよびファイルベースのワークフロー用にデータストア型の大規模データをディスクに書き込み (R2020a)

tall 配列: より多数の関数が tall 配列に対応

  • groupfiltermatches (2020a)
  • setdiff、xcorrouterjoin (2019b)
  • groupcounts、intersectsvd (2019a)

カスタムデータストア: カスタムのデータストア フレームワークを使用して Hadoop ベースのデータベースを読み込み (R2019a)

FileDatastore オブジェクト: ファイルを細かく分けてインポートすることで大きなカスタムファイルを読み込み (R2019a)

ビッグデータ

言語およびプログラミング

新しいデータ型と言語構成によって、より高速かつ明確でメンテナンスしやすいコードを記述。

新機能 backgroundPool: MATLAB のコマンドプロンプトをブロックせずに関数を非同期に実行 (R2021b)    

新機能 関数 pyrun および pyrunfile: MATLAB で Python のコマンドおよびスクリプトを実行 (R2021b)

新機能 モジュールのインデックス付け: 新しいスーパークラスを使用して、クラスのインデックス付け操作を個別にカスタマイズ (R2021b)

name=value 構文: 名前 - 値の引数を使用する関数に対する name=value 構文の利用 (R2021a)

クラス ダイアグラム ビューアー: クラスの詳細を確認し、設計を共有するためのグラフィカルなクラスダイアグラムの作成 (R2021a)

pattern  オブジェクト: 文字列でテキスト検索を行うためのパターンを作成 (R2020b)

関数の入力引数の妥当性確認: 入力エラーチェックを簡略化するための関数の入力引数の宣言 (R2020b、R2019b)

言語およびプログラミング

パフォーマンス

MATLAB のコード実行速度は、6 年前と比べて 2 倍以上スピードアップしました。コードを書き換える必要はまったくありません。

新機能 table のインデックス付け: 中かっこの添字により要素を割り当てる際のパフォーマンスを改善 (R2021b)

新機能 関数 qrinsertqrdelete: QR 分解を変更する場合のパフォーマンスを改善 (R2021b)

新機能 アプリでのプロット: uifigure でプロットを作成する場合のパフォーマンスを改善 (R2021b)

スパース行列の乗算: 大規模なスパース行列を乗算する場合のパフォーマンスを改善 (R2021a)

スパース線形システム: 複数列の B を持つスパース線形システム A*X = B 求解時のパフォーマンスを改善 (R2021a)

関数 spdiags: スパースバンド行列の作成性能の向上 (R2020b)

関数 uitree: ツリー内に多数のノードを作成する際のパフォーマンスを改善 (R2020b)

プロファイラー: フレームグラフを使ってコードの実行性能を視覚的に調査し改善 (R2020a)

ライブエディター: ループとアニメーション プロットのパフォーマンスを改善 (R2020a)

パフォーマンス

ソフトウェア開発

ソフトウェア開発ツールによって、コードの管理とテスト、他のソフトウェアシステムへの統合、クラウドへのアプリケーションの展開をサポート。

新機能 MATLAB Online: MATLAB Online でプロジェクト と Git を使用して共同作業 (R2021b)

新機能 ユニット テスト フレームワーク: TestCase クラステンプレートを使用して、テストをより迅速かつ正確に作成 (R2021b)

  • クラスターやクラウド上でテストを並列に実行 (R2020b)

Python のプロセス外実行:Python 関数をプロセス外で実行し、ライブラリ競合を回避 (R2019b)

プロジェクト: 作業の整理、タスクとプロセスの自動化、チームとの共同作業 (R2019a)

C++ インターフェイス: MATLAB からの C++ ライブラリ関数の呼び出し (R2019a)

MATLAB 向け Jenkins プラグイン: MATLAB テストを実行して、JUnit、TAP、および Cobertura のコード カバレッジ レポートなどの形式でテストレポートを生成

新しいリファレンス アーキテクチャ: アマゾン ウェブ サービス (AWS) および Microsoft Azure に MATLAB を展開して実行

ソフトウェア開発

ハードウェア制御

Arduino や Raspberry Pi などの一般的なマイクロ コントローラーを制御、Web カメラから画像を取得、ドローンからのセンサーと画像のデータを収集。

新機能 Arduino: Arduino Explorer アプリを使用して Arduino ボードに接続して制御 (R2021b)

  • Nano 33 BLE Sense ボードの使用 (R2021a)
  • Arduino サポート パッケージに同梱された Arduino Engineering Kit の例の使用 (R2021a)

新機能 センサーのサポート: Arduino に接続された APDS9960 センサーからデータを読み込み (R2021b)

  • LSM および MPU センサーを Raspberry Pi 統合サーバーで使用 (R2021a)

新機能 Raspberry Pi: CAN シールドのサポート (R2021b)

  • 統合サーバーでの展開 (R2021a)
  • MATLAB Online からハードウェアに MATLAB 関数を展開 (R2020b)

[Web カメライメージの取得] ライブエディター タスク: Web カメラ画像を対話的にキャプチャ (R2020b)

Arduino Explorer アプリでセンサーの測定値を確認。

Arduino Explorer アプリでセンサーの測定値を確認。