MATLAB の新機能
データの前処理と解析、スクリプトとアルゴリズムの記述、アプリの構築のほか、チームベースのソフトウェア開発のための新しいツールを追加。
そして、MATLAB のパフォーマンスが一段と向上しました。これらの機能について詳しく見ていきましょう。
ライブエディター
MATLAB ライブエディターを使用して、コードや出力、書式設定されたテキストを実行可能なノートブックにまとめる MATLAB スクリプトと関数を作成します。
新機能 iOS でのライブエディター: iPhone または iPad から MATLAB Mobile でライブスクリプトを作成、編集、実行 (2020b)
新機能 ライブエディター: ライブスクリプトのハイパーリンクを使用して別のライブスクリプトを開く (R2020b)
標準形式へのエクスポート: ライブスクリプトや関数を個別またはバッチで PDF、Microsoft Word、HTML、LaTeX に保存 (R2019a、R2020b)
ライブタスク: ライブエディターのタスクを使用して、パラメーターを調整、結果を参照し、コードを自動生成。 (R2019b、R2020a)
ライブエディターでのテスト実行: ライブエディター ツールストリップからテストを直接実行 (R2020a)
コードの非表示: ライブスクリプトの共有時/エクスポート時にコードを非表示 (R2019a)
アプリの作成
App Designer を利用すると、ソフトウェア開発の専門家でなくても完成度の高いアプリを作成できます。
新機能 Icon
プロパティ: UI Figure ウィンドウや、ツールバーのプッシュ/切り替えツールのカスタムアイコンを指定 (R2020b)
新機能 比較ツール: App Designer アプリの差分の取得およびマージ (R2020b)
新機能 UI のカスタム コンポーネント: 独自のクラスを作成して、アルゴリズムをカプセル化した複合 UI コンポーネントのほか、グラフィックスや UI オブジェクトを作成 (R2020b)
新機能 関数 exportapp
/getframe
: アプリの画像の取得および保存 (R2020b)
関数 uicontextmenu
: App Designer と uifigure
ベースのアプリでコンテキストメニューを追加および設定 (R2020a)
関数 uitoolbar
: App Designer と uifigure
ベースのアプリでカスタムツールバーを追加 (R2020a、R2020b)
関数 uihtml
: HTML、JavaScript、または CSS コンテンツをアプリに追加 (R2019b)
新機能 関数 readstruct
/writestruct
: XML ファイルの構造化データの読み書き (R2020b)
新機能 最適化のライブエディター タスク: 対話的に最適化問題を作成および求解 (R2020b)
新機能 ArrayDatastore
オブジェクト: インメモリデータからデータストアを作成 (R2020b)
ライブエディター タスク: MATLAB コードを自動生成するタスクで、対話的にデータを前処理 (R2019b) し、table と timetable を対話的に操作 (R2020a)
ワークフローのグループ化: grouptransform
(R2018b)、groupcounts
(R2019a)、groupfilter
(R2019b) を使用してデータのグループに基づいた操作を実行
データ型 I/O: 行列、cell 配列、timetable の読み書きに特化した関数の使用 (R2019a)
Parquet ファイルのサポート: 単一または大規模な Parquet ファイルの集合を読み書き (R2019a)
新機能 関数 bubblechart
/bubblechart3
/polarbubblechart
: 2D、3D、極座標でのバブルチャートの作成 (R2020b)
新機能 関数 swarmchart
: 離散データの分布を可視化 (R2020b)
新機能 タイトル、サブタイトル、および軸ラベル: プロットにサブタイトルを追加し、タイトルと軸ラベルをプロットボックスに合わせて調整 (R2020b)
関数 boxchart
: 箱ひげ図を作成してグループ化された数値データを可視化 (R2020a)
関数 exportgraphics
/copygraphics
: ワークフロー公開のサポートが強化されたグラフィックスの保存およびコピー (R2020a)
関数 tiledlayout
: レイアウトの配置、入れ子、およびグリッドサイズの変更 (R2020a)
チャート コンテナー クラス: 直交座標、極座標、または地理的プロットのタイルを表示するチャートの開発 (R2020a)
データストアの書き込み: データ エンジニアリングおよびファイルベースのワークフロー用にデータストア型の大規模データをディスクに書き込む (R2020a)
tall 配列のカスタマイズ: チャンクまたはスライディング ウィンドウで tall 配列を操作するカスタムアルゴリズムを作成 (R2018b、R2019a)
tall 配列の関数: 関数 innerjoin
、outerjoin
、xcorr
、svd
、wordcloud
など、より多くの関数が tall 配列に対応 (R2018b、R2019a、R2019b)
カスタムデータストア: カスタムのデータストア フレームワークを使用して Hadoop ベースのデータベースを読み込み (R2019a)
FileDatastore
オブジェクト: ファイルを細かく分けてインポートすることで大きなカスタムファイルを読み込み (R2019a)
データストア: データストアを結合して変換 (R2019a)
新機能 pattern
オブジェクト: 文字列でテキスト検索を行うためのパターンを作成 (R2020b)
ファイルのエンコード: MATLAB ファイルにおける非 ASCII 文字セットと、既定の UTF-8 エンコーディングでの、クロスプラットフォーム互換性に対するサポートを改善(R2020a)
関数の入力引数の妥当性確認: 入力エラーチェックを簡略化するための関数の入力引数の宣言 (R2019b、R2020b)
16 進数と 2 進数: 16 進数または 2 進数リテラルで数値を指定 (R2019b)
新機能 関数 spdiags
: スパースバンド行列の作成性能の向上 (R2020b)
新機能 関数 uitree
: ツリー内に多数のノードを作成する際のパフォーマンスを改善 (R2020b)
新機能 関数 uilistbox
: リストボックスに複数の項目を設定する場合のパフォーマンスを改善 (R2020b)
プロファイラー: フレームグラフを使ってコードの実行性能を視覚的に調査し改善 (R2020a)
ライブエディター: ループとアニメーション プロットのパフォーマンスを改善 (R2020a)
大きなサイズの配列への割り当て: 大きな table、datetime、duration、および calendarDuration 配列に添字により要素を割り当てる際の性能を改善 (R2019b)
大きなサイズの行列を並べ替え: sortrows
を使用して大きなサイズの行列の行をより高速に並べ替え (R2019a)
新機能 Python: MATLAB セッションから Python インタープリターを起動および停止 (R2020b)
新機能 コードの互換性レポート: コードの互換性レポートに、サポート対象外の機能に関する警告を追加 (R2020b)
新機能 ユニット テスト フレームワーク: クラスターやクラウド上でテストを並列に実行 (R2020b)
Python のプロセス外実行: Python 関数をプロセス外で実行し、ライブラリ競合を回避 (R2019b)
プロジェクト: 作業の整理、タスクとプロセスの自動化、チームとの共同作業 (R2019a)
C++ インターフェイス: MATLAB からの C++ ライブラリ関数の呼び出し (R2019a)
MATLAB 向け Jenkins プラグイン: MATLAB テストを実行して、JUnit、TAP、および Cobertura のコード カバレッジ レポートなどの形式でテストレポートを生成
新しいリファレンス アーキテクチャ: アマゾン ウェブ サービス (AWS) および Microsoft Azure に MATLAB を展開して実行 (R2018b)
新機能 Arduino: Arduino Engineering Kit Revision 2 を Arduino サポートパッケージに同梱 (R2020b)
新機能 MATLAB Online での Raspberry Pi 用 codegen (R2020b)
新機能 Web カメラ イメージの取得ライブエディター タスク: Web カメラ画像を対話的にキャプチャ (R2020b)
新機能 IP カメラ: IP カメラの H.264 ビデオストリームを復号するためのサポート (R2020b)
新機能 センサーのサポート: BNO055 センサーおよび Sensor Fusion and Tracking Toolbox と Navigation Toolbox を使って向きを推定 (R2020b)
ドローンサポート: MATLAB を使用し、Ryze Tello ドローンを制御してセンサーと画像データを取得 (R2020a)
Arduino: MCP2515 CAN バスシールドを使用して CAN バスのデータにアクセス (R2020a)
Bluetooth Low Energy: BLE デバイスとの読み書き (R2019b)