Embedded Target for RH850 Multicore

Embedded Target for RH850 Multicore は、自動運転時代の複雑な走行制御を容易に実現するRH850マルチコア・モデルベース環境です。PILS環境自動構築ツールのマルチコア対応、ブロック性能解析に加え、イーソル社から販売されているモデルベース並列化ツールとも連携できます。

各サブシステムに割り当てられたCPUコアを制御したいSimulinkユーザは、Simulink制御モデルのコア割当指定フォームを通じてCPUコアを指定できます。 これにより、並列化された中間モデルが自動的に生成されます。 本製品は、最適なコア割当てを自動探索する、イーソル社のモデルベース並列化ツール eMBP Adaptor for Renesas PILS とも連携できます。

Embedded Target for RH850 Multicoreは、並列化中間モデルから、Embedded Coder^®を用いて並列ソースコードを生成し、ルネサス統合開発環境CS+同梱のルネサス製コンパイラ、またはGreen Hills^® Software製コンパイラで自動コンパイルします。コンパイルされたコードは、CS+シミュレータ（または実機）のマルチコア上で実行され、Simulinkで実行されるプラントモデルと連携シミュレーションすることが可能です。

シミュレーションを実行した後、ユーザはマルチコア実行プロファイルとして、サブシステム単位のコア別実行状況がグラフ表示され、最悪実行時間や制御周期の処理余裕度を確認できます。

シングルコア向けのモデルベース開発環境として、並列化機能を含まないEmbedded Target for RH850 もご用意しています。

また、RX, RL78、その他のマイコン製品用には、機能制限のあるEmbedded Target for Renesas CS+をご用意しています。

詳細は、ルネサス エレクトロニクスの製品ホームページでご確認ください。