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feval

(非推奨) 引数を指定した MuPAD 式の評価

feval(symengine,...) は推奨されません。MuPAD® 関数に代わる等価な Symbolic Math Toolbox™ 関数を代わりに使用します。詳細は、互換性についての考慮事項を参照してください。

説明

result = feval(symengine,F,x1,...,xn) は、引数 x1,...,xn により MuPAD の関数名またはシンボリック オブジェクト F を評価します。ここで返される値 result はシンボリック オブジェクトです。引数 x1,...,xn をもつ F が MuPAD でエラーをスローする場合、この構文は MATLAB® でエラーをスローします。

[result,status] = feval(symengine,F,x1,...,xn) を使用して、MuPAD がスローしたエラーを把握できます。status が非ゼロの場合、この構文は status にエラー ステータスを、result にエラー メッセージを返します。status が 0 の場合、result はシンボリック オブジェクトです。それ以外の場合、result は文字ベクトルです。

MuPAD コマンドの実行

行列の固有値を求めます。

syms x y
A = [x y; y x];
feval(symengine,'linalg::eigenvalues',A)
ans =
[x + y, x - y]

あるいは、同じ計算方法で変数定義が MATLAB ワークスペースに依らないものとしては次があります

feval(symengine,'linalg::eigenvalues','matrix([[x,y],[y,x]])')
ans =
[x + y, x - y]

入力引数

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入力。MuPAD 関数名またはシンボリック オブジェクトとして指定します。

引数。シンボリック式として指定します。

出力引数

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計算結果。MuPAD エラー メッセージを 1 つ含む、シンボリック オブジェクトまたは文字ベクトルとして返されます。

エラー ステータス。整数として返されます。引数 x1,...,xn をもつ F がエラーなしで実行される場合、エラー ステータスは 0 です。

ヒント

  • feval で返される結果は、MuPAD Notebook を直接使用して得られる結果と異なる場合があります。これは、feval ではパフォーマンス向上のために評価のレベルが低く設定されるためです。

  • feval は MuPAD Notebook を開けないので、この関数を使用して MuPAD グラフィックス機能にアクセスできません。

バージョン履歴

R2008b で導入

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R2018b: feval(symengine,...) は非推奨

Symbolic Math Toolbox には、数値用の MATLAB 機能に匹敵する、シンボリックな数式用の演算と関数があります。MuPAD 機能と異なり、Symbolic Math Toolbox 関数では、スムーズなワークフローが提供され、操作性が最適化されている MATLAB コマンド ウィンドウまたはライブ エディターなど、使い慣れたインターフェイスで作業できます。

したがって、MuPAD 式を feval に渡す代わりに、等価の Symbolic Math Toolbox 機能を使用して、シンボリックな数式を処理します。使用可能な関数の一覧については、Symbolic Math Toolbox 関数の一覧を参照してください。

MuPAD Notebook ファイルを、MATLAB ライブ スクリプト ファイルに変換するには、convertMuPADNotebook を参照してください。

MuPAD 機能と等価な Symbolic Math Toolbox が見つからない場合は、MathWorks テクニカル サポートにお問い合わせください。

feval の使用は推奨されませんが、現時点ではなくす予定はありません。