Main Content

このページの翻訳は最新ではありません。ここをクリックして、英語の最新版を参照してください。

Stateflow チャート

Stateflow® ソフトウェアの実際の使用方法に慣れていただくため、Stateflow でのリアクティブ システムのモデル化で説明した基本ワークフローに従い段階的に Stateflow チャートを作成します。

ここでは、施設内の気温を 120 度に維持する Stateflow チャートを作成し、Stateflow コントローラーにより 2 つのファンを操作します。最初のファンは気温が 120 度を超えると起動するようにし、気温が 150 度を超えると 2 台目のファンでさらに冷却するようにします。完成した Stateflow チャートは次の図のようになります。

図のタイトル バーからわかるようにこのチャートは Air Controller (空調コントローラー) と呼ばれ、sf_aircontrol という名前の Simulink® モデルの一部となっています。このチャートを作成する際に、以下に挙げるステート-遷移チャートの要素の取り扱い方法について説明します。

排他的 (OR) ステート-  相互に排他的な動作モードを表すステートです。2 つの排他的 (OR) ステートが同時にアクティブになったり実行されたりすることは決してありません。排他的 (OR) ステートは実線の四角形によって表します。

Air Controller チャートには 6 つの排他的 (OR) ステートが含まれています。

  • PowerOn

  • PowerOff

  • FAN1.On

  • FAN1.Off

  • FAN2.On

  • FAN2.Off

パラレル (AND) ステート-  独立した動作モードを表すステートです。同じ階層レベルにある複数のパラレル (AND) ステートは同時にアクティブになりますが、実行は順次行われます。パラレル (AND) ステートは、実行順序を示す番号を伴った破線の四角形によって表します。

Air Controller チャートには 3 つのパラレル (AND) ステートが含まれています。

  • FAN1

  • FAN2

  • SpeedValue

遷移-  ステートとステートを結び、流れの方向を指定するグラフィカル オブジェクトです。遷移は単方向の矢印によって表されます。

Air Controller チャートには 6 つの遷移が含まれています。

  • PowerOn から PowerOff

  • PowerOff から PowerOn

  • FAN1.On から FAN1.Off

  • FAN1.Off から FAN1.On

  • FAN2.On から FAN2.Off

  • FAN2.Off から FAN2.On

デフォルト遷移-  階層内の同じレベルにおいて、複数の排他的 (OR) ステートの中でどれがアクティブになるのかが不明確な場合に、アクティブになる排他的 (OR) ステートを指定するグラフィカル オブジェクトです。デフォルト遷移は尾部が閉じた矢印によって表されます。

Air Controller チャートに含まれているデフォルト遷移は以下のとおりです。

  • チャートのレベルでは、チャートがアクティブになると最初に PowerOff のステートがアクティブになる (起動する) ことがデフォルト遷移によって示されています。

  • FAN1 および FAN2 のステートでは、このステートがアクティブになるとファンが停止するようにデフォルト遷移によって指定されています。

ステート アクション-  ステートのステータスに基づいて実行されるアクションです。

Air Controller チャートには 2 つのタイプのステート アクションが含まれています。

  • PowerOff ステートの entry (en) アクション。entry アクションは、ステートに移行した (ステートがアクティブになった) ときに実行されます。

  • SpeedValue ステートの during (du) アクション。during アクションは、ステートがアクティブで別のステートへの有効な遷移が利用できないときに、対象のステートで実行されます。

 他のタイプのステート アクション

条件-  値が真であるときに遷移を発生できる論理式です。条件は遷移のラベルとして、大かっこ ([ ]) で囲んで示します。

Air Controller チャートでは、各タイム ステップにおける施設内の気温に基づいて FAN1.OnFAN1.Off の間、および FAN2.OnFAN2.Off の間に遷移の条件が指定されています。

イベント-  さまざまなアクティビティをトリガーできるオブジェクトです。以下に例を示します。

  • Stateflow チャートの起動

  • ステートからステートへの遷移の発生 (オプションとして条件に関連付け)

  • アクションの実行

Air Controller チャートには 2 つのエッジトリガー イベントが含まれています。

  • CLOCK によって、Stateflow チャートが矩形波信号の各立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジで起動します。

  • SWITCH では、パルス信号の各立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジで、PowerOffPowerOn との間に遷移が発生します。