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真理値表を使用した故障状態からアクションへのマッピング
この例では、真理値表を使用して、システムの故障状態を結果のアクションに直接マップする方法を説明します。
真理値表は Simulink® でのみサポートされます。詳細については、真理値表を使用して組み合わせ論理をモデル化を参照してください。
システムの故障の検出
このモデルは、真理値表を使用して、航空機のエレベーター制御システムの故障状態とアクションをマッピングします。
このリストは、モデルの故障検出システムの要件を示しています。
油圧 1 の故障 — 他の故障が存在しない場合、左外側のアクチュエータをオフにします。
油圧 2 の故障 — 他の故障が存在しない場合、左内側のアクチュエータと右内側のアクチュエータをオフにします。
油圧 3 の故障 — 他の故障が存在しない場合、右外側のアクチュエータをオフにします。
アクチュエータの位置の故障 — 他の故障が存在しない場合、その特定のアクチュエータを分離します。
油圧 1 と左外側のアクチュエータの故障 — 他の故障が存在しない場合、左外側のアクチュエータをオフにします。
油圧 2 と左内側のアクチュエータの故障 — 他の故障が存在しない場合、左内側のアクチュエータをオフにします。
油圧 3 と右外側のアクチュエータの故障 — 他の故障が存在しない場合、右外側のアクチュエータをオフにします。
左側の油圧とアクチュエータの多重故障 — 左外側のアクチュエータおよび左内側のアクチュエータを分離します。
右側の油圧とアクチュエータの多重故障 — 右外側のアクチュエータおよび右内側のアクチュエータを分離します。
断続的なアクチュエータの故障 — 動作中にアクチュエータのオン/オフが 5 回切り替わった場合、その特定のアクチュエータを分離します。
Mode Logic チャートでは、1 対の真理値表関数によりこれらの要件を満たすロジックが定義されます。L_switch
は左側のエレベーターを制御し、R_switch
は右側のエレベーターを制御します。次の真理値表は左側のエレベーター用です。
最初の要件は、油圧システム 1 のみで故障が検出された場合、左外側のアクチュエータをオフにすることを示しています。真理値表では、この要件は判定 D1 により表されています。油圧システム 1 の圧力が低い場合、D1 ではアクション 2 を実行するよう指定しています。アクション 2 はイベント go_off
を左側のアクチュエータ Actuators.LO
に送信します。
同様に、他の要件が真理値表で適切なアクションにマップされています。たとえば、左外側のアクチュエータが故障した場合、D3 によってアクション 3 が実行されます。アクション 3 はイベント go_isolated
を Actuators.LO
に送信し、左側のアクチュエータを分離します。
真理値表関数は、タイム ステップごとに故障チェックが行われるように、チャートの entry および during アクションで呼び出されます。