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三相の電気ドメインを使用したカスタム ブロックの作成

Simscape™ Foundation ドメインには、三相電気ドメインが含まれています。このドメインと Simscape 言語を使用して、独自のカスタム三相ブロックを開発できます。カスタム コンポーネント宣言でこのドメインを参照するには、次の構文を使用します。

foundation.electrical.three_phase

Simscape Electrical™ 製品の例に含まれる ThreePhaseExamples ライブラリには、Fundamental ライブラリ、Transforms ライブラリ、および以下のカスタム三相コンポーネントが収録されています。

  • Permanent Magnet Synchronous Motor

  • Synchronous Machine

  • Synchronous Machine (simplified)

  • Zigzag Transformer

これらの簡略化されたモデル例を使用して、独自のカスタム コンポーネント ファイルを作成することができます。

カスタム ライブラリを開くには、MATLAB® コマンド プロンプトで「ThreePhaseExamples_lib」と入力します。ライブラリの任意のブロックをダブルクリックしてブロック ダイアログ ボックスを開き、[ソース コード] リンクをクリックして、このブロックの Simscape ソース ファイルを MATLAB エディターで開きます。

アプリケーションのブロックをカスタマイズするには、ソース ファイルを編集し、別名で保存します。

たとえば、+MyMachines というフォルダーを作成し、このフォルダーにカスタマイズしたマシンのソース ファイルを保存することができます。このフォルダーは、作業ディレクトリに作成するか、または MATLAB パスにある別のディレクトリに作成します。このパッケージに対して ssc_build コマンドを実行すると、MyMachines_lib ライブラリ モデルが生成されます。このライブラリは、カスタムのすべてのマシン ブロックを含み、+MyMachines フォルダーを作成したのと同じディレクトリに配置されます。MyMachines_lib ライブラリを開くには、それをダブルクリックするか、MATLAB コマンド プロンプトでライブラリ名を入力します。

Simscape コンポーネント ファイルのパッケージと展開の詳細は、Building Custom Block Librariesを参照してください。

コンポーネント ファイルを作成する際の注意事項

  • 既存のコンポーネントを変更してカスタム コンポーネントを作成する場合、コンポーネントの名前と生成されるブロックの名前を忘れずに変更してください。

  • コンポーネント名は Simscape ファイルの名前と同じでなければなりません。たとえば、MyComponent.ssc というファイルにコンポーネントを保存する場合は、ファイル内の宣言の行を次のように変更します。

    component MyComponent
    
  • コンポーネントの宣言の次のコメント行 (つまり、% 文字で始まる行のうち最初の行) には、ブロックの名前を定義します。このブロック名は、カスタム ライブラリのブロック アイコンの横とブロックのダイアログ ボックスの上部に表示されます。このコメントを指定しない場合は、コンポーネント名がブロック名として使用されます。ブロック名は、ブロックが収録されているサブパッケージ (サブライブラリ) 内で一意でなければなりません。

  • ブロック名を指定した行より下に追加するコメントは、ブロックの説明として解釈されます。既存のファイルをコピーした場合、それを変更しなくてもかまいませんが、コンポーネントの動作を変更する場合は、ブロックの説明にその変更内容を反映しておく方が理にかなっています。ブロックの説明は情報提供のみを目的にしています。

  • コンポーネントの方程式を変更するときに追加の項を含める場合には、コンポーネント宣言セクションに適切な変数またはパラメーターを必ず追加します。たとえば、コンポーネントの方程式にゼロシーケンスのダイナミクスを追加する場合は、固定子のゼロシーケンス インダクタンスを示す追加のパラメーター L0 と初期固定子のゼロシーケンス鎖交磁束を示す追加の変数を宣言します。

Synchronous Machine のカスタマイズのチュートリアルでは、Synchronous Machine コンポーネント ファイルを変更してアプリケーション用にカスタマイズする方法を説明します。カスタマイズされたコンポーネント ファイルの作成についての詳細は、カスタム コンポーネントを参照してください。

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