単相非同期機 - 補助巻線の電圧制御

この例では、単相同期機の補助巻線における駆動を示します。

H.Ouquelle and Louis-A.Dessaint (Ecole de technologie superieure, Montreal)

説明

モーターの主巻線は、110 V の電源に直接接続されます。補助巻線は、整流器に接続された H-bridge IGBT インバーターから電力が供給されます。

振幅の参照値および補助巻線に印加される電圧の相は Reference Voltage ブロック [1] によって計算されます。補助巻線電圧の振幅および相を検証することにより、トルクリップルはすべての操作点で軽減されます。電圧制御ループは、比例-積分-微分 (PID) コントローラーを使用します。

シミュレーション

シミュレーションを開始します。マシンは、無負荷状態で開始され、t=1.0 秒になります。マシンが定常状態に到達すると、負荷トルクは 0.5 秒で通常値 (1 N.m) まで増大します。

トルクリップルは、すべての操作点で大幅に緩和されることがわかります。補助電流および巻線電流も確認してください。これらの電流は直交で、振幅比は補助巻線および主巻線の回転数比 N と等しくなります。

参考文献

[1] COLLINS, E.R., PUTTGEN, H.B., and SYLE, W.E.'Single-Phase Induction Motor Adjustable Speed Drive: Drive Phase Angle Control Of the Auxiliary Winding Supply'.IEEE® Industrial Application Society annual meeting conference records, pp.246-252