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PV モジュールの部分日陰

この例では、直列に接続された 60 個のセルで構成される 250 W の PV モジュールの部分日陰を説明します。

説明

PV モジュールは、I-V 特性および P-V 特性を測定するために、可変 DC 電圧源に接続されています。これは、それぞれ直列に接続された 20 個のセルで構成される 3 つのストリングに、セルが日陰になったか破損したときに電流の流れを可能にするバイパス ダイオードを備えたものとしてモデル化されています。20 個のセルからなる最初のストリングには標準の太陽放射照度 1000 W/m2 が適用されますが、ストリング 2 (セル 21 ~ 40 個)、ストリング 3 (セル 41 ~ 60 個) には部分日陰が適用され、その結果、太陽放射照度がそれぞれ 300 W/m2 と 600 W/m2 になります。

シミュレーション

モデルのシミュレーションを実行します。I-V および P-V のグローバルな特性が、シミュレーションの最後にプロットされます。P-V 曲線が 3 つの極大値を示すことに注意してください。この PV モジュールが電圧源コンバーターに接続されると、最大電力点追従 (MPPT) アルゴリズムで最大のピークに収束させることが難しくなるおそれがあります。図の赤い丸で示されるグローバルな最大電力点追従 (GMPP) (Pm = 104 W) は、予想最大電力 (250/3*(1 +0.3 +0.6) = 158 W) より 34% 小さくなります。